マトリクスのパワー

 ビジネスの世界には、多くのマトリクスが溢れています。

 マトリクスとは「子宮」を意味するラテン語に由来し、「生み出すもの」という意味を持つそうです。だから、あの仮想現実空間を舞台とした映画『Matrix』も、そんな名前になったのでしょう。また、数学の行列も行列式を生み出すマトリクスであり、縦横に組み合わさったものが、よくマトリクスと呼ばれます。

 原理的には2次元でも3次元でも、N次元でもいいのですが、ここでは2次元、つまり「軸」が2つある平面状のものを扱います。そして、その軸上に「値」が2つずつ(たとえば、性別という軸に対して男と女とか)あれば、それは「2×2マトリクス」(ツーバイツー マトリクス、と読む。 別名、田の字)、3つずつあれば「3×3マトリクス」と呼ばれ、拡げたり、絞ったり、いろいろな場面で登場します。

 私の最新著である『超図解 全思考法カタログ』でも、アンゾフ・トリクス、SWOTマトリクス、トレードオフ・マトリクス、マンダラートなどを含む、8タイプ18種類のマトリクスを紹介しています。SWOTマトリクスについては2012年8月の『第40講 オリジナリティにこだわる(中編)〜SWOT分析!?』でも詳しく説明しました。「SWOTマトリクスは、分析用ではない。ただの整理用ツールだ。ただそこから、TOWSマトリクスを用いて組み合わせることで、多くの戦略アイデアが生まれる!」と。

 ビジネスアイデアを拡げ、組み合わせ、絞り込むために、マトリクスというのは「使える」思考ツールなのです。そしてマトリクスは、人にものを上手く伝えるための解説ツールでもあります。特に、トレードオフを伝えるための。

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