向後の7日株:底打ち完了で中期上昇トレンドへ!?新興国にも注力するピアノ株(795X)
7日以内に株価が沸騰しそうな株を毎日1銘柄ズバリ! 業績サプライズ系、株価出遅れ系、さらに思惑系も…さあ、チェック!!

河合楽器(7952)が今日の注目銘柄!

4月2日に底値圏で長い下ヒゲをつけ、たくり底で目先の底打ちを果たしたため、今後、株価は反発し、上昇に転じるとみて、同社に注目します。

同社は、円安メリットの低位材料株です。ピアノ販売では今までは円高によるマイナスが大きかっただけに、円安の業績への好影響が期待できます。特に欧州への輸出が多いので円安・ユーロ高のプラス効果が大きい点が魅力です。

同社は、ピアノで世界2位を誇り、楽器事業、教育関連事業、素材加工事業、情報関連事業などを展開しています。

13年3月期第3四半期の主力の楽器事業においては、海外のピアノ販売は、欧州や北米において個人消費の低迷や円高の影響により減少しましたが、中国では引き続き堅調に推移しています。

国内のピアノ販売は、グランドピアノは『ShigeruKawai』を中心とした積極的な拡販に注力したことなどにより前年を上回りましたが、アップライトピアノについては、景気停滞を背景とした消費マインドの冷え込みにより減少しました。電子ピアノについては、本年より中国で販売を開始したことなどにより伸長しました。

3月28日に発表した、16年3月期を最終年度とする、3カ年の第4次中期経営計画では、中国市場で三位一体体制を確立する中国戦略、カワイ音楽教室をアジアで本格展開する音楽教室海外戦略、モスクワに販売会社を設立し中南米市場の拡大開拓を図る新興市場戦略など、新興国の成長を取り込む戦略や、ブランド戦略、体育事業拡大戦略などを重点的に取り組むとのことです。最終年度での売上高は600億円以上、営業利益は30億円以上を目標としています。この意欲的な中期経営計画も評価材料です。

2月7日に発表した13年3月期通期連結業績は、売上高は545億円(前期比、6.1%減)、営業利益は13億円(同、48.6%減)、経常利益は16億円(同、36%減)、当期純利益は10億円(同、37.8%減)と、減収・減益の見込みです。しかしながら、この足元業績の苦戦は、株価に織り込み済みとの認識です。今後は、中期経営計画の遂行に対する期待を織り込むフェーズに移行するとみています。

日足チャートをみると、4月2日に、長い下ヒゲで157円を付けました。これにより、昨年12月17日につけた底値圏150円近辺で、底打ちを完了したとの認識です。
1月22日につけた高値199円と3月12日の高値194円をダブルトップとしたネックラインは2月15日の安値161円です。2日の安値は157円ですが、終値168円は、このネックラインの161円を超えていることで、ダブルトップに対する調整は終了したとみています。今後は、ダブルトップの194円や199円を目指し、ダブルトップを否定する動きを想定しています。
週足チャートをみると、26週移動平均線(3日現在、164円)がサポートとして機能しています。今後、週足ベースの一目均衡表の雲下限(同、175円)を上抜けることができれば、雲上限(同、177円)までは値幅が薄いため、雲突破は容易でしょう。また、雲上限をブレイクすれば、中期的な上昇トレンドを開始するとみています。

向後はるみ(HARUMI KOUGO)
黒岩アセットマネジメント

金融・経済を日々研究し、タイムリーな銘柄情報に定評がある。投信、先物、FXなど金融商品の仕組みにも詳しい。テクニカルアナリスト、ファイナンシャルプランナー。