サッカーの敵」で有名な英国人サッカージャーナリスト、サイモン・クーパー氏の興味深いコラムがあがってきた。


【イングランド】実はサッカーの試合のほとんどは退屈だった


"所属クラブを愛してやまなかったとされる「黄金時代」へのノスタルジー"

選手だけでなく、サポーターもひとつのクラブに忠誠を近い、生活の全てをクラブに捧げる、みたいな理想像への憧れがどこかにあるのかなぁ。そうありたいとは思っても、現実にはなかなかね・・・。


"長年の秘密がばれてしまった。"

あるある。Jリーグもない時代からのオールドファンは、テレビ東京のダイヤモンドサッカーがほぼ唯一の映像としての情報源。

日本にはサッカー人気が世間ではほぼ皆無の頃、「W杯」という極上の宴を自分だけが知っている(と思い込んでいる)、ささやかな優越感。

少年時代、少ないこづかいで買ったスポーツ新聞を切り抜き、スクラップブックに貼り付け、82年スペインW杯の星取表を自作しては、日がな一日ずっと眺めてニヤニヤ。自分だけがこの楽しみを享受しているようなひとときは、もはや消え失せた。


本当にサッカーは退屈なの?


あるある。でも、なかなか言えないよねー、退屈って。「本当にサッカーが好きなのかよ」「ちゃんと見ろよ」なんて言われそうで。

2010年の南アフリカW杯、ブラジルvs北朝鮮戦のエリスパークで寒さと疲労で居眠りをしてしまい、北朝鮮の得点シーンを見逃してしまったのは痛恨。

ゴール裏で声出し応援は楽しいが、ピッチがよく見えなくて試合内容を楽しみにくい。指定席ではピッチがよく見えるが、じっと座ってピッチを見続けるのも途中で飽きてくる。

退屈なのは、座席のせいでもない。サッカーの試合全てがエキサイティングで感動するわけがない。実は、多くの試合が凡庸だったりもして。ただ、数を見ている中で宝物を探し当てるように素晴らしいゲームに巡り会える。

90分間ずっとピリピリ緊張する試合は大好物だけど、なかなかどうして。むしろ、退屈なのは前提でとことん付き合っていく。どうせ、これからも長々とサッカーを見続けるのだから。

今も、アウェーACLのベガルタ仙台戦、GK林がトンネルして失点したところでテレビ消したよ。とりあえず、今夜の欧州CL・バイエルンvsユベントスが楽しみ。



おわり