スタジオジブリ×文藝春秋「文春ジブリ文庫」第1弾は『風の谷のナウシカ』

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文藝春秋が創業90周年記念事業として、スタジオジブリと共同で新レーベル「文春ジブリ文庫」を立ち上げ、4月より刊行をスタート。

第1弾として『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』『シネマ・コミック1 風の谷ナウシカ』『作画汗まみれ 改訂最新版』の3冊が発売される。

この新レーベル設立そもそものきっかけは、ジブリの機関誌『熱風』の連載を文春文庫に収録(古澤利夫著『明日に向って撃て!――ハリウッドが認めた! ぼくは日本一の洋画宣伝マン』)したことが始まり。

ジブリ関連の著作はさまざまな出版社から多数発行されているが、それを次世代に伝えてゆくには一箇所に集めるべきではないか、という判断がジブリ側に兼ねたからあり、『熱風』の文庫化をきっかけに文藝春秋がタイミングよく提携をもちかけたことで実現。

ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの個人的な人脈も、新レーベル設立を後押ししたという。

今後、同レーベルからは、長編アニメーション映画1作ごとにその魅力を多角的かつわかりやすく解きほぐした解説本「ジブリの教科書シリーズ」、全場面全セリフをコミックのようにコマ割りで楽しむ「シネマ・コミックシリーズ」をセットで刊行。

併せて不定期ではあるものの、ジブリ関連書籍の文庫化も予定されている。

創刊を迎える今月は、『風の谷のナウシカ』。

「ジブリの教科書シリーズ」では、宮崎駿監督の名を世に知らしめた名作中の名作を立花隆、内田樹、佐藤優といった論壇を代表するメンバーが解き明かすとともに、女優の満島ひかりが表現豊かに『ナウシカ』への愛情をつづるなど、豪華執筆陣が目次に名を連ねている。

さらに高畑勲と宮崎駿のインタビュー、鈴木敏夫プロデューサーの回想、作画監督やキャラクターデザイナー、音楽監督らによる創作秘話など、各作品の制作にまつわる記録も収録。

アニメーターを目指す人にとってまさに「教科書」ともいえる内容となる。

そして「シネマ・コミックシリーズ」は、これまで徳間書店より刊行されていたフィルムコミックの文庫版ではあるが、従来、4、5冊に分冊されていたものを完全オリジナル編集で一冊に再構成。

一層魅力が増しただけでなくコンパクトになったことで、持ち運びも便利な一冊に。

映画の全カット、全台詞も収録している。

さらに今月には、関連本の第一弾として大塚康生氏の『作画汗まみれ』も刊行します。

大塚氏は宮崎監督と組んで『ルパン3世 カリオストロの城』を世に送り出した伝説のアニメーターであり、その回想録である本書には上記作品を含む名作が登場するという。

今後の刊行予定は、「ジブリの教科書」&「シネマ・コミック」が5月10日に『天空の城ラピュタ』、6月10日に『となりのトトロ』、10月10日に『火垂るの墓』、12月に『魔女の宅急便』、2014年2月に『おもひでぽろぽろ』、4月に『紅の豚』、6月に『平成狸合戦ぽんぽこ』。

以降も『耳をすませば』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城、『ゲド戦記』、『崖の上のポニョ』、『借りぐらしのアリエッティ』などの発売も控えている。