うつ病に効果のある食材を発表! 缶詰を使って手軽に摂取する方法

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4月から新生活が始まり、希望に胸を膨らませている人も多いのではないでしょうか。

春は太陽の光も明るさを増すいい季節。

しかし、だからこそ用心しなくてはいけないこともあります。

その代表的なもののひとつは「うつ病」です。

一度かかると治りにくいので、注意しなくてはなりません。

最近の研究では、食べ物によってうつ病を予防できることがわかりました。

消費者庁が平成24年4月に発表した「食品の機能性評価モデル事業」の報告書には、食べ物の中にうつ状態を改善させる作用が示唆されたという結果報告が見られます。

うつ病に効果があるといわれる食品とは、いわしやさばなどの青魚。

これらに含まれる「EPA」という成分が、うつ病予防に効果があるのでは、と言われています。

EPAは、健康な生活を送るために必要な「必須脂肪酸」のひとつであり、「n-3系多価不飽和脂肪酸」(n-3系脂肪酸)に分類され、特に青魚に多く含まれています。

ちなみに人間は、この「多価不飽和脂肪酸」を体内で合成することができないため、食物などから摂取する必要があり、このような脂肪酸を「必須脂肪酸」と呼びます。

先ほどの「食品の機能性評価モデル事業」の報告書では、「EPAは、何らかの理由によってシナプス間隙のセロトニンの濃度を上昇させることにより、うつ症状を改善させる事が推定されている」と記されています。

一般的にうつ病になる要因は、強いショックやストレスによって脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の動きが鈍化することにあると考えられています。

つまりEPAには、そのセロトニンの動きを活発化させる作用があると推測されているので、うつ状態を軽減することが期待できるわけです。

また、厚生労働省では、EPA・DHAを合わせて1日1g以上、摂取するようにすすめています。

刺し身やホイル、グラタン、煮魚など、脂肪分を逃がさない調理法が効果的とのこと。

ツナ缶やさばの水煮缶ならば、手軽にEPAが摂取できますね。

ちょっと時間があれば、さばのみそ煮の缶詰にしいたけやしめじ、えのきだけなどをプラスしてホイル焼きにしたり、いわしのかば焼きを乗せた丼にしたりすると、簡単に青魚を取り入れることができます。

缶詰なら、忙しいときにも手軽に青魚を食べられるので便利。

栄養価も豊富なので、積極的に食べれば、うつ病の予防効果が期待できそうです。