2月の新興国株の相場はまちまち。中国やインドなどがやや調整局面に入る一方、成長期待の大きいインドネシアとフィリピンは過去最高値を更新した。これから注目すべきなのはどの国か?


2月の新興国株は、インドネシア、フィリピン、タイなどの市況が好調な半面、1月は高値圏で推移していた中国とインドなどはやや調整した。

昨年下半期以来、過去最高値の更新が続いているインドネシアの代表的インデックスであるジャカルタ総合指数と、同じくフィリピン総合指数は2月も続伸。世界的なリスクオンへの変化とともに、相対的に成長期待が大きい東南アジア市場への資金流入が拡大しているようだ。

2月のインデックス上昇率は、ジャカルタ総合指数とフィリピン総合指数がともに7.4%高、タイのSET指数は2.7%高となった。

もっとも、すべての東南アジアの国々が一様に株価を伸ばしたわけではなく、マレーシアのKLCI指数はほぼ横ばい、昨年12月に上昇トレンドに転じたベトナムのVN指数は1%安と騰勢が一服した。

同じ東南アジアでも、人口増加や中間層の拡大が特に期待できるインドネシア、フィリピンなどの国々にマネーの流入が集中していることがうかがえる。

中国本土は、金融引き締めや不動産規制への懸念が上値を重くした。PMI(製造業購買担当者景気指数)が依然と低水準で推移するなど、景気回復の明確なシグナルが見えないことも足を引っ張っている。欧米市況の影響を受けやすい香港市場では、2月24・25日に行なわれたイタリア総選挙で緊縮財政の後退懸念が強まり、欧州債務危機の再燃が想起されたことも市況にマイナスに響いた。

インドのSENSEX指数も2月は5%安とさえなかったが、金融緩和への期待から今後上昇に転じる可能性も。






この記事は「WEBネットマネー2013年5月号」に掲載されたものです。