身近で起こるご近所トラブル。どうやって解決したらいいの?

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自宅の前に、いつも動物のフンが落ちている。

隣の畑で野焼きをしていて、洗濯物に臭いがついて困っている。

そんなご近所トラブルに悩まされたことはありませんか? その後の人間関係を考えると、直接文句を言うのも気が引けます。

最終的には警察を頼ったり、裁判を起こしたりする解決方法もありますが、そこまでする気にはならないものです。

何とか解決したい! という場合、まずは役所に相談してみるのも一つの方法。

役所で近隣トラブル対応を担当している職員さんに、お話を聞いてみました。

「飼い主のいる犬や猫の場合、そのフンの始末は飼い主の責任です。

そこで、こういった相談があれば、広報でマナーの向上を訴えかけます。

ほかにも、狂犬病予防接種の際にはフンを取るための便利グッズを販売し、飼い主たちに購入を促しています。

それでも迷惑行為が続くようなら、その地区の自治会に対して、糞害(ふんがい)予防のための看板設置を提案することもあります」――看板は、意外と効果が高いようです。

自分の家の敷地内であれば、お手製の看板を設置してみるのも良いかもしれません。

ただ、公道には勝手に看板を付けることができませんので、役所に相談してみましょう。

「野焼きの煙などで困っているというケースですが、実は、雑草や農作物の残りなどを畑で燃やす行為に関して、それを禁止する法律はありません。

ビニールなどのゴミを燃やすことは禁止されていますが、草木や農作物”だけ”を燃やしている場合は、『やめなさい』とは言えないのです。

ただ、迷惑を被っている人がいれば、そのまま放っておくわけにはいきません。

野焼きが行われている時間帯を教えていただければ、役所の職員が現場へ出向き、直接指導します。

もちろん、燃やしているものの内容も確認し、野焼きが禁止されているものを燃やしていれば、即刻やめるように注意します。

そして、草木などの場合でも時間帯、場所、燃やす量、風向きなど考えて、近隣住民に迷惑をかけないための工夫をするように指導します」――今回お話をうかがった役所では、独自の取り組みとして木くずや草の分別収集を行っているため、野焼きが減っているそうです。

野焼きの煙に悩んでいる人は、まずは一度どんなものを燃やしているのか、役所の人に相談して確認してもらうと良いかもしれませんね。

「騒音というのは、非常に難しい問題です。

例えば、隣の家が夜中まで騒いでいる、といった相談を受けても、役所では立ち入ることができません。

しかし、店舗や工場から出される騒音の場合には、対応が可能な場合もあるのです。

騒音には基準が設けられていますので、もしもその基準値を上回っているようであれば、指導を行うことができます。

ただし、基準が地域の区分によって異なることもあり、相談する場合には管轄範囲の広い都道府県庁の方が良いでしょう。

工事現場の騒音に関しては、私たち役所職員が対応に当たっています。

相談を受けたら現場へ行き、作業方法や作業時間に関する指導を直接行います」――住居地域などは騒音の基準値が比較的低く設定されていますが、工業地域や商業地域なら基準値は高いとのこと。

しかし、どんなにうるさいと思っても、基準値を超えていない限り、騒音の解消を求めることができません。

住む場所を選ぶときには、こういった用地の種類にも注意したいところです。

「役所で対応を行っても、解決しない問題もあると思います。

そういった場合、最終的には弁護士に相談をして、裁判を……という流れになるかもしれません。

しかし、その一つ前のステップとして、役所が行っている行政相談を活用するという方法があります。

役所の行っている無料の行政相談では、弁護士が相談内容をお聞きして、解決のためのアドバイスを行っています」――なお、こういった近隣トラブルへの対応方法は、自治体によって異なる場合があるそうです。

もし、現在何か身近なトラブルを抱えている場合は、一度役所へ相談してみてはいかがでしょうか? 一人でもんもんと悩むよりも、良い解決方法が見つかるかもしれません。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)