中国のネット掲示板で、「日本のアニメを見るのは売国行為だと言われてしまった。どうしたらいい?」というタイトルのスレッドが立ち、さまざまなコメントが寄せられている。

 スレ主はクラスメートから「日本のアニメを見るのは売国奴」と言われたそうだが、反論する方法を知りたいという。

 掲示板では、「日本アニメを見つつ、国家としての日本は嫌えばいいんでは?」、「そんなアホなクラスメイトは、無視すりゃいいんだよ。説明したって分からんだろ」、「言い返したら、むしろ相手の思うツボだよ」などのコメントが並んだ。そんなヤツは相手にしなければ良いというアドバイスが目立つ。日本アニメを愛する中国人ファンからすれば、相手にするのもバカらしいということだろう。

 そのほか、「日本アニメを見るのが売国奴なら、韓流ドラマやハリウッド映画を見るのだって売国になっちゃうでしょ」という至極もっともな意見や、「アニメの世界に国境はないよ」、「AV見るなって言えば済むんじゃね」などの声もあった。韓国や欧米の文化については気にならなくても、日本の文化が流入することについては過敏に反応してしまう面があるのだろう。

 「AV見るな」というのは、男性に対してのみ有効な反論ではあるが、「日本のアニメは否定できても、AVならば、お前も見ているだろう」という“一般的事実”にもとづくロジックと考えられる。まことに興味深いと言えるだろう。

 また、「愛国心はあるけど、中国じゃ死んでも面白いアニメは出て来ない」、「なーに、ニホンのものはじきにすべて中国のものになるよ」などのコメントもあった。「日本のものはじきにすべて中国のものになる」というのはなんとも不穏当な内容だが、中国人のなかには“いつか日本が中国の一部になればいいのに”という冗談半分の妄想のようなものを抱いている人も少なくないのかもしれない。(編集担当:北嶋隆)