日本各地のご当地検定、どんなのがあるの?



日本全国には、各地の商工会議所が実施している「ご当地検定」と呼ばれる、その市区町村ならではの検定があるそうです。では、全国にはどんなご当地検定があるのでしょうか? 日本商工会議所 流通・地域振興部の松浦絵美さんにお話を伺いました。





■検定の種類は大きく分けて2種類



――現在、ご当地検定というのはどれくらいあるのでしょうか?



松浦さん 商工会議所が実施しているものだと、現在は100近くのご当地検定があります。



――そんなにあるんですね!?



松浦さん ご当地検定というのは、大きく分けて2種類あります。まずはその土地の歴史や文化など、その地域全般にわたるものを問う検定。もう一つは、人物や特産物などその土地のゆかりのものにスポットを当てた検定です。



――なるほど。それぞれどんなものがありますか?



松浦さん 前者だと、伊勢神宮のある三重県伊勢市の文化や魅力などを問う『検定「お伊勢さん」』。観光地として名高い京都の神社・寺院から暮らしまでを学べる『京都・観光文化検定試験』。



――京都の検定は多くの人が受けている人気の検定ですね。人物や特産物などにスポットを当てた検定はどんなものがありますか?



松浦さん 有名なものだと、ゲゲゲの鬼太郎の生みの親・水木しげる先生の出身地の鳥取県境港市で実施されている『境港 妖怪検定』というものもあります。また、ゆかりの人物に注目した検定では、愛知県岡崎市の『岡崎 家康公検定』などがありますね。



――どちらも面白そうな検定があるんですね。



■タオル検定!? 各地の面白い検定たち



――日本各地の検定の中で、変わった検定、または面白い検定はありますか?



松浦さん 先ほども述べた「京都・観光文化検定試験」などは面白いですよ。気品と品格を身に付けるためのブラッシュアップ講座を受けることができたり、単にペーパーテストだけではないのです。神奈川県小田原市の『小田原まちあるき検定』などは、名前のとおり、実際に小田原の街を歩き回りながら観光名所や文化、歴史を学ぶことができます。



――教室で検定を受けておしまい、というわけではなく、さまざまな趣向が凝らされているんですね。



松浦さん 「受けたい!」と思ってもらえないとだめですからね。こうした検定内容の工夫以外には、「合格者には市内の観光施設や店舗の割引がある」といった特典を付けている検定もあります。



――それはうれしいですね。



松浦さん また、ここ数年「大人の工場見学」が人気でして、これまで工業地だった街が注目されています。ライトに照らされた工業地帯を海から眺める、といったオシャレな工場夜景クルーズも人気です。検定でも、神奈川県川崎市の工業地帯にスポットを当てた『川崎産業観光検定』、三重県四日市市の『四日市もっと知り隊検定』が登場しました。



――工場マニアという人も多くなっているそうですし、人気がありそうですね。ほかにはどんな検定がありますか?



松浦さん 愛媛県今治市の『タオルソムリエ資格試験』といったものもあります。今治市はタオルの生産が盛んな地域なので、まさに「ならでは」の検定です。また、佐賀市の『シュガーロード検定』という一見分かりにくい名前の検定などもありますね。



――「これはどんな検定なんだろう?」とちょっと興味がわきます(笑)。



松浦さん シュガーロードとは、砂糖を運んだ「長崎街道」のことだそうです。うまいネーミングの好例ですね。



――そういうことだったんですか! それにしてもいろいろな検定があるんですね。



松浦さん 地域づくり、まちおこしの一環として実施していますので、全国各地に本当にたくさんありますよ。ご当地検定は、その地域を知るには一番だと思います。興味のある方はぜひ受けてみてください。



人気のある検定だと、一度に数千人が受験するそうです。人気の高い「京都・観光文化検定試験」は5,000人を超える受験者数なんだとか。一時期よりもブームは落ち着き、今がゆっくりと受験できるチャンス。この機会に、ぜひ特典満載のご当地検定を受けてみてはいかがですか?



(貫井康徳@dcp)