『サバイビングプログレス〜進化の罠〜』現在公開中!

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今週末はお花見……なんて今の時期ならではのレジャーを楽しむ方がいる一方で、ここ数カ月、私の周りでは喉や頭が痛いと訴える方も。今年は「花粉症と思いきやPM2.5の影響かも……」なんて話題も飛び出し、屋外のアクティビティを満喫できないのが悩ましいところ。

そもそもPM2.5には風によって土などが巻き上げられてできたものや、ボイラーや自動車などで燃料を燃やしたことによってできたもの、空気中のガスの化学反応が原因でできたものなどがあると言われていますが、中でも気になるのは大気汚染の深刻さ。一個人としては、マスクを利用するくらいしか予防策はなく、小さなお子さんを持つお母さんにとっては外で遊ばせて良いものかなど、悩みはつきないと言います。

マーティン・スコセッシ監督が製作総指揮を務めた映画とは?


今に限った事ではありませんが、こうして人間が作り出した現代社会によって、健康が害されるという現実がつきつけられている中、昨年は『ヒューゴの不思議な発明』で来日も果たしたマーティン・スコセッシ監督が製作総指揮を務めた映画『サバイビング・プログレス』が現在公開中です。本作は、人類が文明の崩壊の瀬戸際にあることを、科学者や物理学者、映画監督や経済学者など様々な立場にある人々が語るドキュメンタリー。まずはストーリーから。

ストーリー


5万年もの間、私たち人類の頭脳はアップグレードされていない。にもかかわらず、同じ頭脳をオペレーションシステムとして人類がこれから直面する難解な問題解決を図ろうとしている。人口増、大量消費社会や地球環境破壊etc.……問題解決のために生物化学や宇宙開発という進歩への挑戦が試みられる中、ベストセラー作家で『暴走する文明「進歩の罠」に落ちた人類のゆくえ』の著者ロナルド・ライトは、“目先の利益のために将来を犠牲にする「進歩の罠」によってこれまでの文明が繰り返し破壊されてきたこと”を指摘する。

ここでは、そのライト自身がナビゲーターとなり、コリン・ビーヴァン(『地球にやさしい生活』)、ジェーン・グドール(霊長類学者)、スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)、デヴィッド・スズキ(遺伝学者/活動家)、サイモン・ジョンソン(前 IMF チーフエコノミスト)たちと人類の未来を考察する。

人類が自ら仕掛けた“進化の罠”


手がけたのは『ザ・コーポレーション』のマーク・アクバー監督。

冒頭ではチンパンジーの親子の映像でスタート。人類が持つ能力をわかりやすく説明しながらも、その能力を発揮し続け進化を遂げたが故に、我々は「進化の罠」にハマってしまっている事を、様々な角度から興味深い映像と共に示していきます。

ストーリーが進むにつれ、PM2.5以上に怖い現実が次々と……何となく目を背けていた今の地球の現実が映し出されていくのです。とはいえ、本作は私たちを脅迫している訳ではありません(笑)。

そこには先進国で暮らす私たちが知っておくべき現実があって、月並みな言い方ですが、今から少しでも私たちが“消費”中心の社会から卒業する意識を持つことで、限りある地球を守る事が出来るのでは?という希望を与えてくれます。いや、という希望を持たないと本当に大変な事になりそうです……。

さいごに


……と、何だか曖昧に書いてしまったのは、国際情勢や地球環境について恥ずかしいくらいに無知な私、「もう一度巻き戻しして!」とスクリーンにお願いしたくなったシーンもあるくらい、まだ全部を理解したとは言えないから(呑気で無知な自分に反省……涙)。ただ、自分の生活が快適ならそれでいい、という考え方ではこの先行き詰まるコトを実感しました。

公開劇場の渋谷アップリンクでは、3月30日(土)12:15の回上映後は、ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン代表の谷崎テトラさんがトークゲストとして登場されるそう。様々なメディアを通じてライフスタイル&コミュニティデザインの提案をなさっている谷崎さん、まるで無知な私にもわかりやすいように、一市民として具体的にどうやってこの問題を捉えたら良いのか、きっと沢山のヒントを与えてくれそうです。
(mic)

■ 『サバイビングプログレス〜進化の罠〜』現在公開中