インテル対ユヴェントスの一戦は、アントニオ・コンテ監督の発言にアンドレア・ストラマッチョーニ監督が応じる形で始まった。コンテ監督は将来的にインテルを率いる可能性を問われ、「絶対にないということはない」と答えたが、ストラマッチョーニ監督はこれに対して次のように述べている。

「この世界がどう動いているか、コンテは私よりもよく知っている。だが私は、ユーヴェのベンチに座っている自分は想像できないな。インテルを離れるとして、数年後、別のベンチに座ることはあるかもしれないが、ユヴェントスのベンチではないだろうね」

「これはほかと同じ試合ではない。相手はここまでベストであることを示してきたチームだ。モチベーションは最大だよ。持てる力すべてを出すべき試合だ。インテルがオープンに戦えることを願っている。もちろん、結果は大事だが、パフォーマンスはそれ以上に重要だ。ユーヴェはどのチームをも苦しめてきた。どうなるか、興味深いね。とても大変な試合になるだろう。ボールを持っていないときのパフォーマンスは完璧でなければいけないだろう」

「(フレディ・)グアリンが戻ってくるのが遅れた? 『なんて不運なんだ』とすぐに思ったよ。とにかく、彼のせいじゃない。今は練習している。(ロドリゴ・)パラシオが標高3600メートルのラパスで試合をしたこと? 少しキツいみたいだね。疲れている。だが、彼はパラシオだ。明日は見事にやってくれるだろう」

「(ワルテル・)サムエル? 試合を前に、最大の疑問が、彼の起用だ。今夜から明日にかけて決める。とても経験ある選手で、彼がいるなら信頼できることは分かっている。様子を見よう。だが、最後の練習まで迷うだろうね」

「(マッシモ・)モラッティ会長の信頼? 大事なコメントだったね。私に対する発言で、会長が間違わないでい続けることを願っている。そうじゃないと、すぐに多くの候補者の名前に圧倒されるからだ。冗談はさておき、会長には感謝以外にない。その信頼に勝ち点で応えるために、仕事を続けるだけだ」

「(ジョゼ・)モウリーニョに関する騒ぎ? 彼は模範であり、どの監督にとっても到着点だ。自分が争っているとは思わない。彼がどれだけ愛されているかは知っている。そして、この件に関する会長の真実が何かも分かっている。サポーターに間違った期待が植えつけられたことが残念だよ。繰り返すが、モウリーニョは到着点だ。彼からは学ぶことしかない。選手たちは落ち着いている。モウリーニョの名前で動じることはない」

「今季最大の後悔? 前回の対戦まで見せてきた良いことを維持できなかったことだね。あの試合から我々は変更を余儀なくされた。あのときは、首位から勝ち点1差だったんだ。残念ながら、チームは継続性を保てなかった」

「この数年のユヴェントスは、今の我々に似た状況にあった。彼らはサイクルを再びつくるために、再建し、リスタートしなければいけなかった。それに必要だったのは1シーズンだけじゃない。一部の選手の代役を見つけるのは難しい。別の(ディエゴ・)ミリートやサムエルを、今のメルカートで見つけるのは難しいことだ」

「我々は3位に入れると信じている。だが、試合ごとに考えなければいけない。今はユヴェントス戦に集中だ。ベストの準備をしようとしている。前回の対戦と同じメンタリティーが必要だよ。状況は異なるけどね。あのときは、全選手が起用可能だった。今は、フィジカルの問題で一部選手を諦めなければいけないという場合を除き、サプライズはないだろう」