Jackie_Chan_2002-portrait_edited






















お店に新人が入りました。
人がそろうと心にも余裕ができます。心の余裕はPOPの出来に大きく影響します。
最近POPのできが最近いまいちだなってお店は、たいてい人が足りてないと思ってまちがいないです。

POPといえば、テーマがあまりに好きすぎると書くのが急に難しくなります。
語ることは一晩でも足りないのに、一枚の紙にまとめようとすると固まってしまう。
よくあります。なんだか独特のファン心理ってやつでしょうか。

ネット上では、いろんな物や事や人のファンの声がにぎやかで、時には排他的に見えるほどの熱狂を繰り広げ、競うように知識やエピソードを開陳してはいかに優秀なファンであるかを披露しています。それはいいんですけど、そういうのを目にすると、やっぱりちょっとPOP書きにくくなります。
 
POPってそもそも、それを知らない人に向けているモノのはずです。
だってファンはもう買っちゃってるでしょ。
でも、やっぱりそれが好きであればこそ、同類のファンの目が(ある前提で)気になるわけです。
「パトレーバーじゃなくてパトレイバーなんですけど!」とか怒られたら怖いじゃないですか。

うかつに「ファンです」ということもはばかられるようなポイズンな世の中(考えすぎ)でも、
誰でも無邪気に「ファンだぜー」といえるのが実はひとつだけあります。

それは、ジャッキー・チェンです。

誰もが少年の気持ちで興奮し、わくわくと胸を躍らせ、難しいことも必要なし。
思わず身体を動かして、酔拳の足さばきを真似してみたり、
3mの壁をピョンピョンと飛び越えるにはどこに足をかければいいかイメトレしてみたり。

「プロジェクトA」の時計塔からの落下や「サンダーアーム」の大アクション、
「酔拳2」のクライマックスの格闘など映画史に残るような多くのシーンも、
どこかにユーモアがあり、かたひじ張らずに楽しめる。
 
ネットを中心に、映画を語ることには論争がつきものですが、
ジャッキーの映画にはそれがあまりないように思います。
想像するに、名作も駄作もみんながニコニコ、相変わらずやってんなー、
という平和な空気が流れているのではないでしょうか。すげーいいです。すげーいい。

ジャッキーが実は問題児で、台湾・中国を中心に政治的発言が多くても、
過去の銃器所持を語ろうとも、苦笑いとともに受け入れてしまいましょうよ。ファンだもん。
「カットされた酔拳2の真エンディング」の黒すぎるユーモアも、ドン引かずに受け入れよう。ファンだからね。

そんなジャッキーももう還暦まぢか、「アクション大作から卒業」を宣言しました。
そんな受け入れがたい事実も、よく考えれば仕方ない。だってもうおじいちゃんだもん。


「好き」を超えると「ファン」になる、という個人的な定義では、「ファン」になるとそれはイコール全肯定。
作品の一部に違和感があろうが、作品外での評判がいまいちだろうが、誰がなんと言おうが、基本全肯定。
という領域に、ジャッキーを愛する人はみな達しているのではないかと思います。
というよりむしろ、僕はなにかを愛でることの姿勢をジャッキーに教えてもらったのかもしれません。
小難しいこともいいだろう、でも好きなもんは好きでいいじゃん。という。

ちなみに。
ジャッキーの格闘アクションと言えば、バッバッという衣擦れの音が印象的ですが、ジャッキーのインタビューを読むと衣擦れの音も含めた格闘のリズムについてこだわっていることが必ず語られています。
うろおぼえですが映画「シティハンター」あたりのインタビューで「初期はバラードだったが、今はロックになったんだ」とか語っていたような気がします。
あ、ちなみに僕の売り場はこのジャッキーの格闘アクションのリズムが入っています。
バババッときてバーンバーン、ババッ、みたいな。いや本当。


◆執筆  ヴィレッジヴァンガードイオンタウン千種店 西村店長
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