「18禁」のサウススタンドには気合の入ったコスプレが続々

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7人制ラグビー(セブンス)という競技をご存知だろうか。2016年からオリンピック正式種目に採用される予定で、東京でも近く国際試合が開催される今かなりホットな競技だ。

15人制と同じコートを使いながら、一試合が15分と短いため、スピーディな展開とダイナミックな選手の動きが楽しめるそうだ。その国際試合が香港で開かれ、日本代表も参戦するときいて、記者(20代女性)が観戦しに行った。

「ここは本当にアジアの都市か?」

2013年3月22日から24日までの3日間、香港スタジアムで開催された「香港セブンス」は、1976年から毎年開かれていて、全世界からこのためにファンが集結してくるビッグイベントだ。今年は過去最多の28チームが出場し、3日間で70試合ものトップレベルの代表マッチが繰り広げられた。

羽田空港からキャセイパシフィック航空の飛行機に乗り4時間、あっという間に香港に到着。会場のある香港島に足を踏み入れると、町中は「香港セブンス」一色だ。ポスターが張り出され、道路上空の電光掲示板には「香港セブンス開催のため交通規制あり」との内容らしき漢字の文字列が表示されている。

「ここは本当にアジアの都市か?」――様々な人種が入り乱れてお祭り騒ぎに興じている会場にこんな第一印象を受ける。セーラームーンや海賊、魔女などコスプレをした男女がビールを片手に歩きまわり、カメラを向けると嬉しそうにポーズをとる。一方で、階段を上がった通路には、本大会のメインスポンサーであるキャセイパシフィックやHSBCはもちろんのこと、ドイツ銀行やゴールドマン・サックスといった国際企業の名が記されたボックス席へのドアが並び、まさに「世界の社交場」といった風格もうかがえた。

「グラウンド上での格闘技と言われる迫力」

最終戦の近付く24日夕方には、4万人を収容するスタジアムはほぼ満員に。盛り上がりをみせる「セブンス」の魅力を、観戦しにきていたラグビー元日本代表・トヨタ自動車キャプテンの大原勝治さんはこう話す。

「15人制と同じ広さのコートを7人で使うから、動きがダイナミックになって、(見せ場となる)トライも多いから、ルールが分からない人が見ても、引き込まれるし楽しめる」

2012年までセブンス日本代表の監督を務め、11年にはチームをトップ10入りに導いた村田亙さん(現専修大学ラグビー部監督)も、「弱いチームでも勝つことができるのがセブンス」と試合のスリリングさを強調。なじみのない人に向けては、こうコメントした。

「グラウンドにきて見て欲しい。目の前で見るだけで、スピード感や、そのスピードのままタックルする勇気、グランド上での格闘技と言われる迫力がわかる」

試合は毎日9時から始まり、20時ごろに終わる。長丁場だが、ラグビー観戦が初めての記者も、確かに最終戦には試合の展開に一喜一憂して声を上げるほど「大ハマリ」。「お祭り」の終りを告げる打ち上げ花火には、一抹の寂しさすら感じてしまったのだった。