正しい言葉遣いを覚えて、上司や先輩の心をつかめ!

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職場で円滑な人間関係を築くには、正しい言葉遣いが必須。社内や取引先の人との会話で当たり前のように使っている敬語やビジネス用語も、よく聞く言葉だからといって正しいとは限らない。あなたは以下のような間違った敬語を使っていないだろうか。

【間違い例1】 「お茶のほうでよろしかったでしょうか?」

ファミレスの若い店員が使うような回りくどい表現は使わない。「……のほう」や「……でよろしかったでしょうか」などよけいな言葉は足さず、シンプルに「お茶でよろしいでしょうか?」と言うのが正解。「お茶になります」とお茶を出されることもあるが、「お茶です」とストレートに言うべし。

【間違い例2】 「はい、営業部の○○はいらっしゃいます」

「○○さん、いらっしゃいますか?」と聞かれると、同じ「いらっしゃいます」で返してしまいがちだが、身内に“いらっしゃる”は×。正しくは、主語が外部の人なら尊敬語の「いらっしゃる」だが、内部の人には謙譲語の「おります」を使う。謙譲語の「ございます」も基本的には内部の人に使う。

【間違い例3】 「なるはやでがんばります!」

ビジネスマンにしか通じないカタカナ用語や略語はNGだ。カッコつけて使いたくなるが、マナーとしては好ましくない。「なるはや」とは略さずに、「なるべく早く」。ほかにも“No Return”を略して「NRします」ではなく、「会社に戻らず、そのまま帰宅します」と言えばいい。

そのほかにも間違えがちな敬語例には、以下のようなものがある。

× A部長、ご苦労さまです。 →  A部長、お疲れさまです。

× 資料をご覧になられますか? →  資料をご覧になりますか?

× 本日はお越しいただきありがとうございます。 → ○ 本日はお越しくださりありがとうございます。

× ちょっとお待ちください。あっちになります。→  少々お待ちください。あちらになります。

× 了解いたしました。 →  かしこまりました。

× はい、上の者に申し上げておきます。 → ○ はい、上の者に申し伝えておきます。

以上のような間違った言葉遣いは非常にカッコ悪い。正しく敬語を使って、上司や先輩から一目おかれる存在になろう。

(モデル/吉木りさ 撮影/佐藤佑一 スタイリング/KAN ヘア&メイク/宮本 愛 取材・文/釣本知子)

■週刊プレイボーイ14号「男を磨くビジネスマナー コミュニケーション編」より