数字でわかった! ゴミ問題の正体とは!?

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生活をしているだけで出てしまうゴミ。

毎日出し続けているゴミの行方はといえば、各市町村の焼却施設なわけですが、「燃やしてしまったらゴミはなくなる」わけではありません。

燃やしたあとゴミは少量化し、最終処分場での「ゴミの埋め立て」にいきつきます。

ところが、今ではその施設も稼働限界に近づいているというおそろしい予想もあるようなのです。

■毎日出るゴミを数字でみてみよう日本全体で1日に出るゴミ総排出量は、平成22年度で4,536万トンだそうです。

1人当たり976グラムのゴミを毎日出していることになります。

この量を昨年度と比較すると、全体では1.9%の減少、1人当たりでも1.8%の減少となっています。

ゴミの内訳ですが、4,536万トンのうち私たちに身近な生活系ゴミ(家庭ゴミ)は2,966万トンにのぼります。

・総排出量・・4,536万トン(1人当たり976グラム)・家庭ゴミ・・2,966万トンそして、ここから次の過程である中間処理(焼却、破砕・選別等)にかけられる量は3,996万トン、また資源ゴミとしてリサイクルするため再生業者等へ直接搬入された量は217万トンとなります。

中間処理のあとには、最終処分量としては484万トンにまで減量されます。

・最終処分量・・484万トン・1人当たり・・104グラム■最終処分場の問題とは?処理後の最終処分となるゴミは「一般廃棄物最終処分場」に送られ、埋め立て処理されます。

最終処分場は4つの区分(山間・海面・水面・平地)に分けられますが、現在のところ山間部での最終処分場が圧倒的に多く、全体の施設数の72%を占めています。

このような最終処分場を建設する場合、周辺には「人家のないこと」「農産物を生産していないこと」「飲料水などを提供している水源がないこと」など厳しい条件があるため、なかなか新たな設置が難しいのが現状です。

平成22年度の環境省による調査では、一般廃棄物最終処分場である施設の数は1,775、全体容量が1億1445万8,000立方メートルで、残余年数は19.3年と報告されています。

つまり、今現在の施設数のままだと、最終ゴミ処理場はあと19年ほどで満杯になってしまうということになるのです。

ただ、平成15年度以降は分別排出・リサイクル運動が浸透してゴミの最終処分量が減少の傾向にあるといわれています。

平成15年度・・659万トン平成17年度・・588万トン平成19年度・・561万トン平成20年度・・471万トン平成22年度・・418万トン新たな最終処分場の建設が難しい現状では、毎日の生活の中でゴミを減らしていく工夫と努力が必要なのかもしれません。

■ゴミとお金の関係ゴミを最終処理するのにかかる費用として、1年間に1兆8,390億円(平成22年度)、国民ひとり当たり14,400円かかっています。

この金額はすでに税金として支払っており、個人のお財布から徴収されたものではありませんが、各市区町村の予算として計上され支出の結果となって出てきた数字です。

ただし、最近ではゴミの収集について、市町村によっては有料化しているところもあります。

実際はどの程度の範囲で有料化されているのでしょう。

環境省の調査によると、1,750市区町村での有料・無料の割合は次のような結果となりました。

・生活系ゴミ有料:1,369市町村(78.2%)無料:377市町村(21.5%)・生活系ゴミ(粗大ゴミを除く)有料:1,084市町村(61.9%)無料:662市町村(37.8%)私たちが出すゴミがいずれすべて有料化される、なんてことも先の話ではなくなりそうな勢いです。

私たちにできることは、ゴミを極力出さない賢い消費生活を目指すこと。

国民一人ひとりが心掛けなくてはならない大きな共通課題といえるでしょう。

まずは身近なところから、始めてみませんか?参考:環境省平成22年度「一般廃棄物処理実態調査結果」http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/h22/index.html(文・エスタイル)