マーティン・ツバイク/米国で最も著名な株式市場アナリストの1人であり、市場トレンド分析の第一人者。約1兆円の資金を運用するという著名なファンドマネジャーでもある【イラスト/南後卓矢】

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明快なノウハウ持つトレンド判断の名手

 マーティン・ツバイクは、株式市場のトレンド判断の名手であり、数年に1度起こるような重要なトレンド転換を、ことごとく的中させてきた。そして、その能力により、ファンドマネジャーとしては、運用資金約1兆円という全米トップクラスのポジションを獲得し、投資顧問としても、格付け機関から何度も1位の評価を得ている。

 私たちが、ツバイクから学びたいことは、そのトレンド判断法である。彼は著書の中でも明快に解説している。ここからは、彼のトレンド判定法のポイントを探ってみたい。

株価爆発待ち、市場に参入せよ

 まず、ツバイクは、過去80年の株式市場のデータから主な上昇トレンドを全て検証した結果、ほとんどの上昇トレンドの発生初期に「株価爆発」が起こっていることを発見した。株価爆発とは、買いが殺到して株式市場全体が爆発的な勢いで上昇開始することである。

 ツバイクは、株価の爆発ぶりを測る指標の1つとして「10日騰落レシオ」を使う。これは、10日間という期間を取り、日々の値上がり銘柄数の合計が値下がり銘柄数の合計の何倍あるか見る指標だ。これが2倍を超えることは、過去、4年に1度程度のペースでしか起こっていないが、そのいずれもが上昇トレンド発生の起点になっている。

 こうしたデータを検証した上で、ツバイクは、「2週間以上にわたって株価が爆発するのを辛抱強く待って、その後に市場に参入し、その時に高値水準にあると思われているものを買っても、その後に続く数カ月で異常なほどの大きな利益を上げることができたのである」(『ツバイクウォール街を行く』パンローリング刊)と結論づけている。

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