スクエニ、過去最悪130億円の赤字見込。6月には社長交代

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは3月26日、2013年3月期の連結業績予測を発表した。

発表された内容によると、最終損益が従来予測35億円の黒字から一転、過去最悪の130億円の赤字見込みに。さらに、開発方針の変更や一部ビジネスモデルの変更を行うための事業再編費用として特別損失を100億円計上している。

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同社発表によると、理由として欧米における家庭用ゲーム機ソフトの販売不振を上げている。従来予測の2/3程度に販売がとどまり、また価格の下落傾向も強くプライスプロテクション(※1)などの流通対策費用が想定以上にかかったためだという。

なお、今回の事態に関連し、現・代表取締役社長の和田洋一氏が6月末に退任する見込みであることも発表されている。後任は3月18日付けで代表取締役に異動していた松田洋祐氏。
また、和田氏の取締役再任は無しとしており、新取締役候補にはフィル・ロジャース氏(※2)の名前が挙げられている。

※1)プライスプロテクション
欧米では日本の流通システムの“買切り”(返品なし)とは異なり、小売店に“販売委託”(返品あり)をしている状態。そのため、売れ行きが不振な場合、返品を避けるためメーカー公認で価格の値下げが行われる。値下げ分の差額はメーカーが保証するため時として莫大な保証費用を支払うことになる。

※2)フィル・ロジャース(Phil Rogers)氏
イギリスのゲーム会社アイドス(Eidos Ltd.)の元CEO。アイドスは2009年に当時のスクウェア・エニックス現地法人から友好的TOBで買収され、その後統合。フィル・ロジャース氏は統合後のスクウェア・エニックス・ヨーロッパの社長兼CEOに就任。