”日本版ISA”って知ってる?  ”投信”や”株”から得た利益が非課税になるらしい

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最近、雑誌や新聞などでも聞くようになった「日本版ISA」。

”少額投資非課税制度”として紹介されることも多いが、その要点は、株や投資信託で得た利益が、「非課税」となることだ。

では、どういう投資商品に投資した場合に、何が非課税になるのだろうか? また、例えば投資初心者は、どのようにこの制度を活用すればいいのだろうか? 日興アセットマネジメントの汐見拓哉氏に聞いてみた。

――いきなりで申し訳ないのですが、「日本版ISA」制度とは一言で言うと何なのでしょうか? 一言で言うと、株式と投資信託への投資から得た利益が、”非課税”になる制度です。

株式や投資信託への投資から得た利益には、税金がかかります。

現在、この税率は10%ですが、本来、税率が20%のものが、2003年から10年にわたって10%に軽減されているのです。

しかし、この軽減措置は今年末をもって終了し、来年から税率が本来の20%に戻ります。

これにあわせて新たに導入されるのが「日本版ISA」なのです。

「日本版ISA」では、投資を始めた年から5年間、これらの利益が非課税になります。

ただし、投資額の上限があり、毎年100万円までとなっています。

なお、ここで言う利益とは、「配当所得」と「譲渡所得」を指します。

「配当所得」は株から出る「配当金」や投資信託から出る「分配金」、「譲渡所得」とは株や投資信託を売却したときに得る所得をさします。

――なるほど、株式や投資信託への投資で、5年の間に得られる利益が”非課税”になり、投資額の上限は毎年100万円ということですね。

大変勉強不足で申し訳ないのですが、「日本版ISA」で投資対象になる株式と投資信託の違いや、投資するにあたってのそれぞれのポイントなどを教えていただけますでしょうか?日本版ISAでの投資対象は、正確には「上場株式」と「株式投資信託」になります。

「上場株式」は、東京証券取引所などに上場している「株」のことです。

「株式投資信託」は投資家から集めたお金を、株などを投資対象として運用するものです。

株式投資信託が上場株式と違う点というのは、1銘柄にかけるのではなくて銘柄の分散ができる点です。

投資信託の場合は、何十銘柄、何百銘柄に投資していますので、銘柄の分散ができます。

また、日本だけでなくてアメリカとかヨーロッパとか、世界の株式全体に投資するような商品もありますので、地域の分散もできます。

――なるほど。

投資する対象を分散できるのですね。

また、資産の分散もできます。

「株式投資信託」は、日本では4,000本以上あるのですが、この中には、株だけに投資しているのではなくて、株と債券とREITを組み合わせて運用しているものもあるからです。

――えっ! 「株」以外に投資している投資信託も、「株式投資信託」という分類になるのですか?はい、そうなんです。

名前にあるとおり株を複数銘柄組み入れて運用しているものもありますが、外国の債券やREITという不動産投信を投資対象としているものも「株式投資信託」に含まれます。

――全然知りませんでした(汗)。

株式投資信託といっても、日本株とか外国株だけではなく、外国の債券やREITなどを投資対象にしているものもありますし、株と債券などのように複数の資産を組み合わせているものもあります。

――株が入っているものしかできないと思っていました。

投信とイメージするものは株式投資信託という名前のものですね。

一方、「日本版ISA」の対象にならない「公社債投信」というのは、ローリスク・ローリターンのMMFとか中国ファンドというものです。

MMFとか中国ファンドとかMRFのような公社債投信を除く投資信託のほとんどが「日本版ISA」の対象だと思っていただいていいかと思います。