「私は勝訴することを信じて、その日を待ちます。そして一刻も早く土俵に復帰できるように、万全の状態を作っていくだけ。裁判の間ずっと、私の潔白を法廷の場でお見せすることができたと思います」
 自信満々でこう宣言するのは、中国籍の力士・蒼国来(29)である。
 一昨年、八百長力士の中に名前を連ね相撲協会から引退勧告を受けたが、本人は一切身に覚えがないと否定。東京地裁に地位保全と給与支払いの仮処分を申請した。

 スポーツ紙記者が言う。
 「協会と蒼国来は同年6月に月130万円の給与1年間分で和解。蒼国来は同月に本訴訟を起こし、現在も所属する荒汐部屋で生活し朝稽古もしている。親方は、蒼国来が部屋創設10年でやっと誕生した関取のため、放駒理事長(当時)から追放しろと言われても真っ向から逆らい、公判でもその追放話を暴露した。協会もほとほと頭を痛めていますよ」

 裁判は昨年12月に結審。裁判長は相撲協会と蒼国来に和解を勧告したが折り合わず、3月25日に判決が言い渡されることになった。
 「公判では、蒼国来が八百長に関与したことを示すような証拠などは協会から一切提出されなかった。名前が挙がった連中の首を切って鎮静化させれば、八百長問題に決着がつけられると甘く考えたようです。蒼国来の代理人弁護士は100%勝ったと強気です」(同)

 蒼国来がここまで土俵に固執するのも、中国(内モンゴル)と日本との経済格差にある。日本で力士として生活していれば毎月100万円くらいの収入は見込めるが、内モンゴルでは食うのがやっと。協会の決定をおいそれと受け入れるわけにはいかないのだ。
 「協会も負けるわけにはいかない。何しろ首を切った大量の力士が退職金をもらって引退していますが、“解雇”で脅されたと協会を訴える力士が出現すれば収拾がつかなくなり、多額の賠償金が発生する可能性もある。悪い前例にならないか戦々恐々としています」(前出・スポーツ紙記者)

 協会は火ダルマになるのか。