家具付きマンスリー物件ってホントにお得なの?



テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家具も全部付いていて、すぐに住めるマンスリー物件。このマンスリー物件は一般的な相場よりも家賃が少し高めです。しかし、住むのが一定期間以内なら通常の賃貸物件よりもお得になるのだそうです。これって本当なのでしょうか?

不動産業者の方に聞いてみました。



――家具家電付きの「マンスリー物件」は、通常の賃貸物件よりもお得なのでしょうか?



単純に、毎月の家賃の面だけで見ればマンスリー物件は割高になります。賃貸で月7万円ほどで借りられる部屋をマンスリーで借りるならばだいたい月9-10万円ほど必要でしょう。



――月額の賃料だけで考えるとやはりマンスリーはお得ではないのですか……。



しかし、入居するまでの経費などを計算に入れると、これが大きく変わります。通常の賃貸マンションなどでは、敷金・礼金または保証金が必要です。仲介手数料も必要ですね。部屋の保険代も必要です。



――ワンルームを借りる場合でも、結局20万円近く必要ですね。



そうなんです。物件によりけりですが、通常の賃貸物件は入居するまでの経費が大きくなりがちです。マンスリー物件の中には利用期間の賃料前払いというところもありますが、単純に入居するまでの経費込みで考えるとマンスリー物件の方が安く入居できますね。



――なるほど。



また、家具も何もない状態で新居に引っ越しする場合ですと、家具の金額も加味されますよね。そうなると、さらにマンスリーの方がお得になります。テレビや冷蔵庫、洗濯機も安くなったとはいえ、そろえるとすれば10万円は必要ですからね。契約すれば大掛かりな引っ越し作業もなくすぐ住めるのも、家具家電付きのマンスリー物件の大きなメリットでしょうね。



――ということは、マンスリー物件の方が確実にお得ということなんですね。



そうですね。ある一定の期間以内なら確実にマンスリー物件の方がお得でしょう。ただ、2年や3年住むとなると話は違ってきます。1年くらいまでは家賃の差額が初期投資の差を上回ることはないのですが、2年、3年と長期間住むとあっさりと上回ってしまいます。



――あ、確かにそうですね。



例えば、家賃の差額が2万円だとすると、1年で24万円分の差が埋まりますよね。そうなると、入居するまでの経費の部分でマンスリー物件の方が30万円お得になっていたとしても、2年も住めばそれを超えてしまうのです。



短期間住むのであれば、マンスリー物件は大変にお得ですけど、何年も住むビジョンがあるのでしたら通常の賃貸物件を借りた方がいいですね。





短期間の利用ならマンスリー物件はお得ですが、長期間となると話は変わるようです。目的によって上手に使い分けをするのがいいですね。



(貫井康徳@dcp)