本格的な花見シーズンの到来です。今年は、例年より少し早い春の訪れとなりましたが、この季節を楽しみにしていた人にとっては、喜びでいっぱいでしょう。料理を作って、お酒の用意をして、近くの公園まで花見に出かけたくなってきます。

 花見でのお弁当作りは、腕の見せ所。味もそうですが、見た目にもついこだわってしまいませんか? そんなお弁当作りの参考になるのが、書籍『見せたくなるお弁当100』。これは、「Soup Stock Tokyo」主宰の遠山正道さんのお弁当講座を書籍化したもの。「こんなお弁当も!」というような、驚きの「見せたくなるお弁当」を同書で紹介しています。

■卵のうつわのお弁当
 アートディレクター・キギ(植原亮輔・渡邉良重)さんは、「卵の殻」をお弁当の器に採用しました。ダイヤモンドの歯がついたイトノコで、卵の殻を2つにカット。卵の中身はすべて穴を開けて出して、穴は骨材が入ったパテでふさいでいます。気になる具材はというと、ちらし寿司をはじめ、ぎんなん、いくら、ピクルス、きんぴら、ポテトサラダなどが、それぞれの卵の器のなかにギッシリと。確かにこのお弁当は見せたくなりますし、見たくなるお弁当でもあります。

■マトリョーシカのお弁当
 デザイナーの皆川明さんが使っているのは、素地の状態の「マトリョーシカ」を、弁当仕様に塗漆したものです。見た目の「遊び」とは裏腹に、中身はいつも通りの日常的な家庭料理を入れているといいます。一番大きなマトリョーシカには、赤米のご飯。二番目にはきんぴら、三番目は煮物、そして、梅干、ミニトマト、塩昆布と続きます。一番小さなマトリョーシカは、箸置きに利用しているとのことです。

■サプライズのミルフィーユ弁当
 放送作家・脚本家の小山薫堂さんのお弁当は、「普通では考えられないもので作ろう」という切り口からできたもの。それが、なんと「お鍋」の弁当箱なのです。まず、鍋を開けて現れるのが、水菜のサラダ。それを食べると次に、仕切りの大きな海苔が登場。海苔の下には、コロッケとウインナー、鮭、刻んだ高菜漬けがあり、まるで海苔弁当のよう。これをたいらげるとかつお節のシート。そして、最後に松茸とご飯が登場するのです。これらはすべて一つの鍋の中に収まっているのです。次は何が隠れているのかと、食べていく楽しみがありますね。小山さんは、最後の松茸とご飯には、別で用意していたスープを入れ、バーナーにかけて溶き卵を投入するそう。シメは松茸のすっぽん雑炊です。なんと贅沢な......。

 他にも、白菜の炊き込みご飯を白菜で包んだおにぎり、白菜をシュウマイの皮の代わりにした白菜シュウマイなどを大きな白菜の葉っぱでくるりと巻いた「白菜づくし弁当」や、カボチャをくり抜き、なかにガッパオを入れた「カボチャのお弁当」、パイナップルをくりぬいて、ソフトシェルクラブ、塩焼きそば、黒酢酢豚を詰め合わせた「パイナップルの焼きそば弁当」など、つい見入ってしまう驚きのお弁当が多数紹介されています。

 キャラ弁が登場した時には驚いたものですが、まだまだお弁当作りのアイデアはたくさんあるんですね。奥が深いです。



『見せたくなるお弁当100』
 著者:遠山 正道,おいしい教室委員会
 出版社:文藝春秋
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