航空自衛隊広報室長推薦図書――『海猿』の小森陽一最新作『天神』

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『天神』表紙ファイターパイロットを目指す青年たちの努力と友情を描く青春小説『天神』(定価:630円)が集英社文庫から3月19日発売された。

作者はテレビドラマや映画化もされたマンガ『海猿』原案・取材の小森陽一氏。

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本書は海が舞台の『海猿』とは一転、空が舞台。親子三代での戦闘機乗りを目指す航空学生出身の坂上陸と、防衛大学卒業後、国を守りたいという強い思いから航空自衛隊に入ったエリートの高岡速。この二人の交錯ドラマが描かれている。

本書の帯には堂々と「防衛省 航空幕僚監部 広報室長推薦」と書かれている。また、F-15操縦士 川波清明 1等空佐からは「ファイターパイロットの原点がそこにある。」と推薦文も寄せられており、航空自衛隊全面協力のもと執筆されたことが伺える。

日本の上空を脅かす危機も多いこの頃。戦闘機に乗ることに憧れを抱き、夢に向かって突き進む若者たち……彼らを描いた壮大な“空”の物語。

一度事が起きれば、戦闘の最前線として飛び立たねばならない彼ら。あまり広く知られることのない、そんなファイターパイロット達の尊くも美しいその情熱を、今この時代だからこそ、本書を通じ少しでも多くの人に感じ取って欲しいと願う。

(文:栗田まり子)