ラオスの首都ヴィエンチャンのシンボル「パトゥーサイ」(凱旋門)。1962年、内戦の終結とパテート・ラーオ(共産主義革命勢力)の勝利を記念して建造された (Photo:©木村昭二)

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成長性がすごい!と話題のASEANにあって、いまいち話題に上らないのがラオス。それもそのはず、経済規模が小さすぎる。人口639万人はミャンマーの約1/8しかなく、一人あたりGDP1204ドルはタイの1/37しかない。ASEANで唯一海に面しておらず、これといった輸出品もなく、有名な遺跡や観光資源も周辺諸国に比較すると少ない。しかし、こんなないない尽くしの国にも、株式市場はありました。そして、ほとんど唯一の希望となるかもしれない産業も!

ASEAN10か国中8番目の人口規模

 ラオスに初めて行ったのは今から16年前、1997年のことでした。ラオスに行くことを話すと誰もが判で押したように、こう言ったのを思い出します。「え! あんな国に何しに行くの? 何もないところだよ、本当に!」。

 それは悪口でも何でもなく、当のラオス情報文化観光省観光部のホームページにも書いてあります。曰く「アンコールワットのように壮大な遺跡があるわけでなし。エメラルドグリーンの海が広がっているわけでもなし。タイのトムヤンクンのような名の知れた料理があるわけでもない…」のだと。

 時は過ぎ、中国の成長も頭打ちになったと報じられる昨今、近ごろはASEANが「ポスト中国」として俄然注目を集めています。先行したタイやインドネシアはもとより、ベトナム、カンボジア、ミャンマーといった“キャッチアップ組”にも投資マネーが興味津々の眼差しを向けています。

 では、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーのまん中に位置するラオスはと言うと……未だにパッとしていません。というのも経済規模が小さすぎるのです。

 人口は639万人しかありません。これはASEAN10カ国中第8位(ちなみに9位シンガポール、10位ブルネイ)です。名目GDPは79億ドルで断トツの第10位、一人当たりGDPは1203ドルで第8位(9位カンボジア、10位ミャンマー)です。

 産業はサービス業(GDPの39%)、農業(同29%)、工業(同26%)ですが、労働人口の約7割が農業に従事しています。工業を伸ばそうにも海に面していないため、輸出基地がないのが不利なるところ。

 が、そんなラオスにも、2011年1月11日にオープンした株式市場があります。オープン前後の頃、ヴィエンチャン市街から少し離れたところにある「ラオス証券取引所」を訪問しました。

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