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 「Windows App Store」に登録されているアプリの本数を独自にカウントするサイト「MetroStore Scanner」によれば、2013年3月23日未明、アプリ登録本数が5万本を突破したようだ。

 「Windows App Store」は、Windows 8 向けのアプリを取扱うマーケットプレースで、2012年2月29日にリリースされたWindows 8 Consumer Preview版と同時にオープンし、無料アプリの受付を開始。同8月1日から有料アプリの登録の受付も開始している。

 Windows 8 は同年10月26日に発売され、その直後11月20日にアプリの本数が2万本を突破していた。

Windows 8 アプリは脅威の成長を見せるのか?


 Windows 8 発売直前の2012年10月5日、U.S. セールス & マーケティング担当ヴァイスプレジデント の Keith Lorizio氏は「2013年2月末までに10万アプリ、7月末までに4億ユーザーを獲得する」と発言しており、当初 想定していた勢いとは乖離(かいり)があると見られている。

 しかしながら、直接的な競合ではないかもしれないが、アプリマーケットのiTunes App StoreやGoogle PLAYと比較してみると、初速の成長は悪くない。

 まず、App Storeは2008年7月にスタート。開始から1年3か月後の2009年10月にアプリ総数が10万に到達している。2010年10月には30万本。オープンから約4年後の2012年9月12日に70万本に到達している。

 Google PLAY (当初はAndroid Marketとして公開)のスタートは2008年10月。約2年後の2010年10月に10万本。2012年10月29日に70万本と、iTunesに並んでいる状態。

 Window App Storeの本数5万本は、両者の70万本規模からすると見劣りするものの、発売前のリリースからの換算からとはいえ決して悪過ぎる数字ではない。PCベースであるアプリマーケットであるMac OS X用のApp Storeの “数千本” からすれば十分に大きい。

 タブレットとPCの中間を狙うWindows 8がどこに着地するかによる部分はあるが、まだまだ目が離せない状態が続きそうだ。

【関連URL】
・MetroStore
http://metrostorescanner.com/
・Windows 8 アプリ開発へ乗り出す最高の機会、GMOが全部入りリモート開発環境を提供開始 しかも3ヶ月無料でMacでも可【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51764169.html
・「Windows 8 (TM) Metro スタイル アプリ 開発週間 2012春」まとめ 【Microsoft x Techwave】 @maskin #wddjp
http://techwave.jp/archives/51740586.html

蛇足:僕はこう思ったッス
Windows 8 アプリ開発においてマイクロソフトは、マネタイズの利率 (通常70%→売上高が2万5000ドルを越えると80%)や、開発サポート体制を充実させるなど、開発者にとってさまざまなメリットを試行錯誤しながら提供している状態。
ただ、まだまだ普及したとはいい難いプラットフォームに参入するかどうかを決めかねているという声も良く聞く状態で、さらにプラットフォームが多様化する今後、行く末が見えにくくなる懸念がある。
個人的には、「Windows 8」らしさを体現したアプリが少ない点を問題視している。ハブ&スポークといった情報デザインやOSの利点を活用するアプリは少なく、ほとんどが「既存サービスの単純な焼き直し」に終始してしまっており、Windows 8アプリを利用する必然がない。また、そもそもビジネス用途で浸透しているWindowsシリーズなのに、ビジネス用アプリが少ない謎もある。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
変化し続ける高エネルギー生命体。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは創出・スタートアップマーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」「リーンスタートアップ」執筆中)。@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中。

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