「名字ネタ」は鉄板! 日本で一番多い「佐藤」の由来は? 

写真拡大

4月からの新生活を控え、人間関係やコミュニケーションに不安を感じている人が多いのでは。
世代が違うと何を話していいかわからない! 共通の話題がない! なんてサジを投げる前に、挨拶のときに必ず出てくる「名字」を会話の糸口にしてみては?

今回は、各appストアで1位を獲得した超人気アプリ『名字由来net』の開発者に、「名字の由来」の簡単な覚え方について聞きました!

●「名字」ネタは、初対面でも盛り上がれる!

「名字の由来は、話題性抜群なので、ビジネスでもかなり使えますよ。たとえば、訪問先の部長の名字で盛り上がれば(年輩の方ってこういう話好きなんです)、
新人でもすんなり成約、なんてラッキーも!? 間違いなくトークのきっかけになるし、「営業のツカミに使えるアプリ」としても人気が出ています」

ちなみに、以下に紹介する名字の由来は、あくまでオーソドックスな説で、一人ひとりを追っていかなければ、正確な由来は一概には言えません。あくまでも、可能性が高いパターンを知っておけば、会話の糸口には十分なんです!

【1】名前に「藤」がある場合

Q 現在日本で一番多い名字は「佐藤」ですが、なぜ多いのでしょう?

A 「藤」がつく名字は、とてもオーソドックスな名字です。「藤」は、かつて権勢を誇った「藤原氏」の影響を受けていると言われていますね。「佐」は下野国佐野庄、または左衛門尉(さえもんのじょう)の職名を表しています。また、「加藤」なら加賀出身の藤原さん、「伊藤」なら伊勢地方の藤原さんというように、藤原姓につながる名字と考える説が一般的とされています。


【2】地勢・地名に由来する場合

Q 「木下」など、地形に関係する場合も多そうですね?

A 実は、地勢や地形に関連する場合も多いとされ、最もイメージしやすいのではないでしょうか。「川上」なら文字通り、先祖が川の上のほうの地域に住んでいた可能性が高くなります。「中村」なら、村の中央に位置したあたりに住んでいたというわけです。また、「本村」なら、その村を本村として分村されていったとして、本村の出身ということになります。その逆もあり名字から地名が起こる場合もあります。


【3】職業姓の場合

Q 他に有力なパターンはありますか?

A 職業から来る場合も多いですね。たとえば、酒屋さんなら「酒」という漢字がつくことが多いです。「酒井」さんでも、「坂」の所に住んでいたのが、時代とともに「酒」の字に変遷していく場合もあり得ます。知ったかぶりをし過ぎると、間違えることもありますね(笑)。


【4】当て字・珍姓名の場合

Q ところで、「東海林」さんって、なぜ「しょうじ」と読めるのですか?

A 普通なら絶対読めないですよね。で、一番多いのが「荘司」ですが、これは昔「荘園を司る(管理する)人」ということです。つまり、「東の海」から来た人(渡来人など)が、巡り巡ってその仕事に就いた可能性があります。だから、「東海林」で、もう「しょうじ」と読んでしまおうと。そうした強引な場合もありますね。


【5】地方で特徴がある場合


Q 地形に関係するかもしれませんが、地域によって多い姓もありそうですね?

A ありますね。たとえば奄美大島では、「中(あたり)」「元(はじめ)」「恵(めぐみ)」などの「一字姓」が多いですし、鹿児島県なら「園」や「薗」がつく人が多い。また、お隣の宮崎県では「黒木」がかなり多いですね。


Q これって出張や地方配属された時にも役立ちますか?

A 名字は地域性とのかかわりも強いので、知っていると便利です。東北では「佐々木」が多いですが、近江国佐々木庄の源氏の一族が東北へ行って「佐々木」氏を名乗り広がった説や、沙沙貴山君(ささきやまのきみ)という古代豪族に発するなどの説があります。和歌山県では「山本」が多いですが、これはやはり山が多い地域だからでしょう。長野県なら「小林」がダントツですが、小さな林(灌木の茂み)が多いなど、やはり地形は深く関わっていますね。ただ、祭りの「囃子」から来ているものもあります。


Q 名字を聞いて出身地を当てたら、注目されそうです。

A 「加賀屋」さんなら加賀、つまり石川県から来たお店とか、「伊勢谷」さんは、おそらく元は「伊勢屋」。だから、出身地はともあれ、ルーツはおそらく三重県の可能性が高いです。このように、ルーツ(親族など)に当てはまる場合もあります。


【まとめ】
一度コツをつかんで、ある程度の法則性を知っていれば、どんどん話題が生まれるのが「名字の由来」。たとえ初対面でも、自然と深く話せるので、新しい出会いのあるこの時期にはとくにオススメです。ぜひ新生活や仕事に活かしてみてください!

この春、「○○さん、もしかして○○県のご出身ですか?」なんて、何気なく会話をはじめてみてはいかがでしょうか?

取材協力:名字由来net  http://myoji-yurai.net
文/辻本圭介