マンションなどのリニューアルプランてどんなもの?




賃貸物件で「リニューアル済」なんていう文言を見かけることがあります。この場合の「リニューアル」とは具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。不動産屋さんに聞いてみました。





■本来、リニューアルは「賃料維持」のため



――「リニューアル」を物件に施すのはどのような場合でしょうか?



多くの場合は、賃料を下げないようにするために行われます。物件が古くなってきて、設備が老朽化したり、借主さんに望まれるような内装でないなどの場合には、リニューアルを行います。



――リニューアルは頻繁に行われるのでしょうか。



貸主サイドとしては、お金がかかるのであまりやりたくはないのですが、現在は物件がダブついている状況ですので、「競争力」を考えればやはり最小限のことはやらざるを得ませんね。



■耐震リニューアルが都内で急がれている!



――リニューアル工事の内容はどんなものですか?



実は現在、東京都ではいままでにないリニューアル工事が急がれているんです。



――どういうことでしょうか?



耐震工事を施さないといけなくなったんですよ。具体的には、まず「緊急輸送道路」に面した。高さが道路の幅員の1/2以上の高さの建物は「耐震検査」を受けないといけなくなりました。



緊急輸送道路は、地震が起こった直後から、物流の動脈として活動できなければいけない道路と指定されたもののことです。高速道路、国道、およびそれに連結する幹線道路が指定されていまして、第1次から第3次まであります。



これらの道路がふさがれないように、道路に面している建物の耐震度を上げておこうというわけです。



――なるほど。政府は直下型地震に備えだしているわけですね?



そういうことですね。ですから、耐震検査を受けて補強を行う必要があるんですよ。



■古い建物は耐震補強の必要あり!



――やらないと何か罰則があるのですか?



「名前の公表」や「罰金」などがあります。



――厳しいですね。



厳しいのは耐震検査も同様です。おそらく、昭和56年以前に建築申請確認を取った建物に関しては、ほぼすべて耐震検査でアウトになると思います。



――それは厳しいですね。



はい。直下型地震への備えが本格的に始まったということだと思います。実際、分譲マンションでも耐震補強が多く行われています。都庁の耐震補強工事も開始されるということですし。



――本腰ですね。



ええ。耐震工事をしないといけないという法的な根拠ができてしまいました。これで行わないと、地震が実際に起こって入居者が被害に遭うと「何もしなかったそいつのせいだ」ということで、家主が莫大(ばくだい)な賠償金を請求されます。



どうも賃料を維持するためのリニューアルよりも、現在は「耐震リニューアル」の方が「焦眉の急」なようです。







(高橋モータース@dcp)