プロノバ社長 岡島悦子さん

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勉強会に参加したことがない人も、行ってはみたが続かなかったという人も必読! 年間300回以上勉強会に参加したことがある達人や、多くのデキる経営人材と接しているヘッドハンターが、スキル磨きから人脈づくりまで徹底指南。

本当に有意義な勉強会とは何なのだろうか。佐々木常夫さんも含めた4人の識者の意見から浮かび上がってくるのは「自分から仕掛ける勉強会」だ。

美崎栄一郎さん主催の勉強会の卒業生でもある大田正文さんは、主催者になるメリットを次のように語る。

「参加者全員とご縁が持てるのは主催者だけです。人脈を効率よく広げるには主催するのが一番いい。また、小さなビジネスプロジェクトをやっているのと同じなので、運営を通して様々なスキルが身につきますよ」

勉強会運営のコツは、参加人数を目標にしないことだという。仲間うちで小さく始めて、無理せず広げていく。目標は何よりも「継続」。本当に好きなテーマを選んで、参加者が自分ひとりでも続けるぐらいの気概がほしい。

「勉強会は長く続けないと意味がありません。継続が信用やチャンスを運んでくるのですから」

岡島悦子さんは、「立ち上げた勉強会をつぶしてしまったり、幽霊会員になった勉強会もある」という失敗経験も踏まえて、最初の「設計」が重要だと振り返る。つまり、目的とルールだ。

「まずは目的。仲間をつくりたいのか、知識を深めたいのか。自由に発言するブレーンストーミング型なのか、勉強の成果を本にまとめるようなアウトプット型にしたいのか。事前に決めておくべき」

そのうえで、営業活動はしないなどの基本マナーから、「議論する参考文献をしっかり読んでいなければ参加しない」などのルールを設けて緊張感を維持する。

岡島さんの成功例は、4年前に同い年の4人で始めた紹介制勉強会「丙午会」だ。「敬語禁止」「既存メンバーの誰か1人でも反対したら参加を認めない」「幹事は持ち回り」などの独自ルールが功を奏して、現在はメンバー30人ほどが「家族みたいに仲よし」。3カ月に1度の開催が待ち遠しい。

業界や会社の枠を超えた広い視点を持つことが重要な時代。新聞などの既存メディアからの情報だけでは足りない。勉強会とSNSの併用で社外の動向が生の声で聞けるようになれば、いわば「自分専用メディア」を持てるのだ。

「もちろん、個別に相談もできます。肩書抜きで自分を本気で応援してくれる人が社外に10人もいれば、どこでも食べていけるでしょう」(美崎さん)

ただし、漫然と勉強会に参加していても漫然とした成果しか得られない。既存の会で運営ノウハウを学んだら今度は自分が主催者になるべきだ。どんな小さな勉強会でもいい。主体的に関わり続けることが数年後の大きな果実につながっている。

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超・愛妻家 大田正文
平日は大手IT企業に勤める営業マン。早朝や休日は延べ会員数2000人を超える合計5つの勉強会を主催する。Facebook「愛妻家大田正文」で検索、Twitter:aisaikamasa、Google:「愛妻家」で検索。

プロノバ社長 岡島悦子
ヘッドハンター。ハーバードMBA。三菱商事、マッキンゼーなどを経て2007年プロノバ設立。年間約100人の経営のプロ人材の紹介実績をもつ。著書に『抜擢される人の人脈力』など。

大手化粧品メーカー勤務 美崎栄一郎
1971年生まれ。大手化粧品メーカーで商品開発を担当。勉強会や交流会を多数主催し、1000人以上の社外ネットワークを構築。『成果を生む人が実行している朝9時前のルール』など、著書も多数。

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(ライター 大宮冬洋=文 小林雄一=撮影 PIXTA=写真)