家の売却を複数の業者に任せるのは得?損?



不動産を売却する際、専任・専属の契約で一社に販売を任せる方がいいのでしょうか? それとも複数の業者に任せる方がいいのでしょうか? どちらが上手に売却でき、かつ損をしない方法なのか、不動産業者に聞いてみました。



――不動産物件を売りたい場合の話ですが、販売を一社だけに委託するのと複数の会社に委託するのでは、どちらが良いのでしょうか?



正直なところ、いろんな業者に任せたからといって早く売れるというわけではありません。また、多くの業者に任せるとそれぞれの状況把握に違いが出たりする場合もあるので、可能ならば一社だけに任せる方がいいと思います。



――そうなんですね!?



一社だけでは心配という理由で、いくつもの業者に任せる売り主さんもいらっしゃいますけど、複数の業者に任せるのはあまり有効とはいえないと思います。確かに複数の業者が情報を公開するので露出は多少増えるでしょうけど、私たち売る側の立場からいえば、やっぱりうま味は少ないですよね。情報としての価値が薄まりますから、「そこまで積極的に売り込まなくてもいい」と考える業者も出てきます。



――複数の業者に任せるのはそういったデメリットがあるのですね。



物件の価値が下がるとかそういった話ではないですけど、「ウチだけの情報」というのは業者も扱いが変わりますよね。買い手側も何十件もの業者がこぞって情報を出してる物件とかを見れば、「そこまで買い手がつかないのか」などと変な勘ぐりを入れてしまったりしますし。「お得感」というのが大事なんです。



――ということは、複数の業者に任せるのは避けた方がいいのでしょうか?



情報の公開という面で考えるならば、今は大手一社に任せるだけで十分です。昔はネットなどがなく現在ほど情報を広く拡散することができなかったので、複数の業者に任せる売り主さんも多かったそうですけど。



――露出を考えると、そこまで考えなくてもよいんですね。



もちろん、小さな業者だと宣伝力が弱いこともありますから、複数の業者に任せるのはアリです。また、リスク分散という意味でも有効です。一社だけに任せて、そこと何らかのトラブルがあった場合はまた一からですし。



――なるほど。ほかに損をしないで上手に物件を売るコツはありますか?



非常に基本的なことですが、ちゃんと自分で調べるのが一番だと思います。自分の所有している物件の周辺の土地の値段などをしっかりと把握しておいたり、同程度の物件がいくらで販売されているのか事例を知っておくことが大事です。また、春先など、不動産がよく動く時期というのがあるので、そういった売れやすい流れを把握しておくことも大事です。





不動産を売却する際は、やはり一社だけに専任する方が望ましいとのことでした。業者さんも「君のところだけに任せる!」と言われると信頼されていると実感しますし、頑張って売ろう! という気持ちになりますよね。



(貫井康徳@dcp)