香港に金魚だらけの街がある! - でもなぜそんなに需要があるの?

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香港に金魚の売られている店ばかりが立ち並ぶ「金魚街」(カムユーガイ)がある。

場所は、九龍半島エリアの鉄道・MTRの「太子駅」と「旺角駅」の間にある通菜街の北側。

この異国情緒あふれるエリアに行ってみた。

この金魚街に足を踏み入れると、隣もその隣も金魚店。

通りの両側に数十軒の金魚店が連なっている。

店内に所狭しと並べられた水槽の中や、店の外にまで吊るされたビニール袋の中でも金魚が泳いでいる。

赤色と白色がなんとも鮮やかで、小さなものから大きなもの、美しいものやユニークなかたちのものまで品種もさまざまだ。

大きな鯉までいた。

こうしたたくさんの金魚を眺めて楽しんだ後、疑問に思ったことがある。

どうしてこんなに金魚が売られているのだろうか、こんなに売れるのだろうか……ということだ。

だが、店の中には金魚を買い求めている人が確かにいた。

見物しているだけの観光客だけでなく、熱心に金魚を選び、購入した金魚が入った袋をさげて歩く姿も多く見られた。

現地コーディネーターによると、金魚は風水で縁起がよいものと考えられており、風水の考え方が重んじられている香港では金魚を飼うのが好まれるとのこと。

また、狭い住宅が多く、大型のペットを飼えないため、金魚は人気があるのだという。

近辺には金魚のほかにも熱帯魚や爬虫類、小型の犬や猫を販売する店もあった。

通りの各店では、金魚を飼うために必要なえさや水草、水槽などの取り扱いも充実。

ここに来れば、金魚を飼うために必要な一式がそろえられる。

金魚街からも歩いて行ける距離にあり、緑に囲まれた中でたくさんの鳥たちと会えるのが「雀鳥花園」(バード・ガーデン)。

こちらは「太子駅」の東側に位置する。

ここでは鳥を売っている店が集まっており、周辺まで歩けば、鳥のさえずりが聞こえてくる。

店ではたくさんの鳥かごが積み上げられており、その様子は香港によくある高層マンションのよう。

店には鳥たちのほか、えさや鳥かご、止まり木なども売られている。

観光客、鳥を買いに訪れた人のほかに、自分の鳥を連れて散歩に来ている人もいた。

鳥の写真を撮っている人や鳥を囲んで立ち話している人の姿もあった。

鳥の店が集まっているほか、鳥の愛好家たちの憩いの場にもなっているようだ。

香港といえば華やかな夜景やド派手な看板の街並みも魅力の一つだが、こうしたローカルストリートの市場を歩いてみるのも楽しい。

雀鳥花園周辺には花屋が立ち並ぶ「花墟道」(フラワーマーケットロード)、またMTR「油麻地駅」近くに「ヒスイ市」(ジェード・マーケット)、夜に占いのブースが連なる「占い横丁」など同じ商売の集まったエリアがいくつもあった。

市場を歩いて、香港の人々の生活や文化に触れてみては。