日系アパレルが工場を続々と移転中 アセアンは中国の地位を揺るがすか―中国報道

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2012年、日本の国・地域別のアパレル輸入額は、中国の比率がここ10年来で初めて80%を下回った。価格競争が激しいアパレル業界において、中国工場の人件費高がサプライヤーや買付業者にとっての重い負担になった。一方で、人件費が比較的低いアセアン(ASEAN)からの輸入額が占める同割合は過去最高の12.5%に達した。日本の小売市場で販売されるアパレル製品の大部分が中国製であるという状況に大きな変化が起こっている。中国報告大庁が伝えた。
データによれば、日本市場で販売されるアパレル商品は、輸入品が約96%を占めている。2012年の日本のアパレル製品輸入額は2011年比3.2%増の2兆5984億円に達した。そのうち、中国からの輸入額は2兆313億円で78.2%を占めた。
日本の中国からの輸入額が下降している一方で、アセアンを中心としたアジアのほかの地域からの輸入額は伸びている。そのうち、インドネシアからの輸入額は前年比で60.9%、ベトナムからの輸入額は同18.2%ずつ伸びた。バングラデシュとミャンマーにある服装工場の人件費は中国の4分の1程度に過ぎず、日系衣料品工場はバングラデシュとミャンマーへとシフトしている。
一般的に言えば、日本の衣料品メーカーは海外に直接工場を建てず、商社の繊維部門を通じて現地の資本を利用して建設されたOEM工場で生産を行っている。低価格衣料品の生産においては、人件費が低いアセアンに生産拠点を求める日本企業が増えている。特に下着や制服などの加工企業が生産拠点をベトナムへと移転している。これに対し、中国工場の割合は09年の75%から12年時点の25%にまで下降した。
クロスカンパニーはタイとインドネシアに委託工場を増設する予定。2012年、同社は中国にある生産拠点の割合を95%から60%にまで下げた。
だが日本の業界関係者は「ここ数年間、日本の商社は中国で技術指導を行っている。中国にある委託工場はレベルが高く、縫製技術も高い。これに対し、東南アジア工場は縫製・生産・加工の効率が低い。装飾品が多く、加工に技術が要求されるアパレル製品はなお先進的な設備と高い縫製技術を持つ中国工場で行われている。だが一般的な製品については、生産拠点の分散化が今後も続くだろう」と指摘した。
(編集翻訳 伊藤亜美)