見かねた先輩が「全社メールで送る前にチェックしよう」と申し出てくれたが…

写真拡大

Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。相談者のanzai26さんは、昨年まで勤めていたA社で受けた「パワハラ行為」について、怒りを新たにしています。

A社には、新人社員は「日報を全社メールで送る」という決まりがあり、相談者さんも毎日送っていました。しかし、そのたびに上司が細かな文章や単語のミスを全社メールで指摘し、修正したものを再度全社メールで送るよう指示されました。

直した後も、別の個所を新たに指摘され、1日に何度も修正を繰り返すこともありました。指摘の口調もひどく、人格攻撃もたびたび行われていたのだそうです。

法的に問題あるが「社会人にはもっと辛いことある」

社員は20人ほどですが、日報を出しているのは相談者さんひとり。非常に目立つので「指摘や叱責は私だけに送って欲しい」と頼んでも、「全社メールで意見を言い合うことにより、社内のコミュニケーションが活発になる」と聞き入れてもらえません。

周囲からもいじめに見えたのか、見かねた先輩が「全社メールで送る前にチェックしよう」と申し出てくれました。それにより叱責は収まりましたが、上司は面白くなかったのか、1週間後には先輩にチェックさせないよう命令してきました。

そんなことが4か月続き、日報の洗礼は終了しましたが、当時は「社会で働くとは辛いことなんだな」としか思っていなかったそうです。

しかし、A社に1年半ほど勤めて転職後、ネットで「全社メールによる叱責はいじめ的な色彩が強い」と指摘する弁護士の見解を目にしました。そこで自分が受けた仕打ちを思い出し、自分も損害賠償を請求しようかと考えています。「A社と上司から慰謝料を取ることは可能でしょうか。可能であるならどれほどの額を取れるのでしょうか」

具体的な「人格攻撃」の様子は分かりませんが、先輩の指導をわざわざ中止させるなど、上司の執拗な攻撃性がうかがえます。しかし回答者からは意外にも、訴えるのは大げさといった旨のコメントが寄せられています。

「だいたい、メールで文章の誤りなどを指摘されたくらいで、『あれほど辛いことはありませんでした』って…。全員の前で罵倒されたとか、殴る蹴るされたわけでもあるまいし。社会人やってりゃ、もっともっと辛い局面なんていっぱいあると思いますよ」(soixanteさん)

やっかみ呼んだか「今の会社は天国のよう」

他の回答者からも、「叱責されてもしようがないと判っていても、文章作成能力は向上しなかった訳ですね」とか「諦めてください」とか、昔を思い出して怒りがこみ上げている相談者さんの気持ちを逆なでするような回答が多いです。

どういう理由でそんなコメントが寄せられているのか分かりませんが、相談者さんが今の会社について「非常にいい会社で、A社と比べると天国のよう」とコメントしているところが、もしかするとやっかみを呼んでいるのかもしれません。

世の中には、ブラックな労働環境の真っ只中にいながら、さまざまな事情で会社を訴えることができない人もいます。そういう人から見ると「メールで罵倒されたくらい大したことはない」と思えてしまうのでしょうか。こういう相談は、匿名で答えられるネットには向かないのかもしれませんね。

なお弁護士のコメントによると、法的にはパワハラや名誉毀損による損害賠償が認められる可能性が高いとのこと。しかし、損害の算定は容易ではありませんし、時間や費用もかかります。

泣き寝入りと思われると癪ですが、別の回答者が助言しているように「昔のことなど忘れて、今の会社でエンジョイしたほうが精神的に楽だと思いますよ」(n_kamyiさん)というのも、ひとつの考えかもしれません。