嗚呼 ソフトバンクホークス

遅い昼食時に飲食先のTVで最終回を見て、先ほど、録画しておいたものを早送りで、ポイントになる場面をざっと見た。スコアは初回を追うごとにチェックしていた。


嗚呼 ソフトバンクホークス

6回まで1点ビハインド。マエケンは5回1失点と良く投げた。能見も難しい6回をゼロに抑えた。しかし7回、チェンジアップがど真ん中。阿部のミットは外だっただけに失投と言うほかない。ピンポン玉と化した。痛恨の一発。

そして問題の8回裏。鳥谷が3塁打、井端タイムリーで1-3。内川がヒットで1死1、2塁。4番阿部の2球目だった。小宮山氏の試合後のレポートによれば、阿部を迎えたところでプエルトリコは左腕にスイッチ。この間、緒方1塁コーチは井端を呼んで耳打ちしていたという。これも試合後の山本監督によれば、「モーションが大きいので、行ければ行っていいということはミーティングでも話していた」らしい。

嗚呼 ソフトバンクホークス

井端は阿部の2球目、3塁を陥れられるとは思わなかった。ところが井端がスチールを敢行するくらいリードしていたのか、内川は井端のその先の動きも見ず、一目散に2塁ベースを目指して走っていたように見えた。

嗚呼 ソフトバンクホークス

ここは賛否両論あろうが、小生は3連打でつかんだチャンス。イケイケの場面だから、4番にじっくり打たせるべきではなかったかと思う。ダブルスチール(WS)が成功しても、阿部が打つ保障はどこにもない。肝心なのは、阿部が併殺打を打てば別だが、1死なのだから阿部と坂本の2人に攻撃機会が持てたという事実である。ゲッツー回避のWSなら愚行であるが、それはないだろう。

真相は分からない。内川あるいは井端のサインミスかもしれないが、ここで一気に2点を取って同点にするのではなく、最低1点でも取って最終回まで追いかける体制を作る。そうしてほしかった。

とはいえ、5、6回のチャンスも難しい得点場面で、3回まで3者凡退。序盤で相手先発を5回途中まで持たせたことが敗因ではないか。これほど打てないとは意外だった。

嗚呼 ソフトバンクホークス

それにマエケンの初回の四球もきわどい判定。すこし神経質になり過ぎていたのかもしれないが、その後は好投した。能見以降の交代についてもやや疑問が残る。録画を見るまでは、てっきり田中がマエケンからバトンを受けたとばかり思った。ここでマー君を出し惜しみしてどうする? あの追加点は2ランだけで、結果オーライだったものの、切り札を温存する理由がない。

とはいえ、3失点。投手は責められない。バットがあまりに湿りすぎた。日本ラウンドから明けて中5日。むこうはほぼ連戦で上げ潮ムードのままゲームに入った。モチベーションはお互いもちろん高かっただろうが、米国内で1次ラウンドから試合を消化したチームとの差はあったかもしれない。

嗚呼 ソフトバンクホークス

両軍選手たちを讃えよう。勝者と敗者は必ず存在する。終わればノーサイドだ。休む時間は少ないが、しばし身体を休めてほしい。これだけのプレッシャーのなかでプレーした経験は、必ず大きな財産になる。

やっぱり、野球はいいもんだ。