30代の発症率最多!若くても発症する痛風対策法!




痛風はかつては「ぜいたく病」といわれ、リッチな生活をしている人がなるものでした。レオナルド・ダ・ヴィンチやアレクサンダー大王も痛風だったといわれています。痛風だった著名人のリストを挙げるとキリがありませんが、やはり華麗な生活の王侯貴族、大酒飲みだった人の名前が並んでおり、「ぜいたく病」といわれるのもむべなるかなと思わされます。



しかし、昔よりも栄養状態が良くなった現代では、「痛風」は誰もが罹患(りかん)する可能性のある病気になっています。また「痛風」は気を付けなければとても危ない病気なのです。



■ある朝突然に!



ある朝起きると、足の親指の付け根が熱を持って赤く腫れ上がり、痛くてとても歩けない! 「あれっ、ねんざなのかな?」



「痛風」の最もポピュラーな発症はこんなふうです。「痛風発作」と呼ばれます。血中に尿酸の結晶ができ、これが原因で炎症を引き起こすのです。その「痛み」は骨折の際に感じる「痛み」よりも大きく、とてもではないですが歩けるものではありません。



なぜ足の親指の付け根で炎症が起こるのが多いかといいますと、尿酸結晶が重力に引かれて足部に向かい、血流の屈曲した地点でたまるからです。



足の親指の付け根のほかの足関節、また膝関節で炎症を起こすこともあります。



■痛風発作が若年化している!



痛風は男性の病気です。東京女子医大の1992年の調査によれば、なんと98.5%が男性患者でした。しかもかつては年配の人に発症が多かったのです。



しかし、痛風の発症が若年化しています。かつては50歳代で発症する人が最多だったのですが、今では30歳代での発症が最多になっています。また、その患者数は激増しています(20年前の約3倍といわれます)。



これには食生活の変化が大きな影響を与えているといわれています。栄養価の高い食物をたくさん食べられるようになった結果、「痛風の素地」ができやすくなっているのです。特に気を付けなければいけないのはアルコールです。



アルコールを多量に摂取し、それが習慣化したりすると、アルコール分解のためのエネルギーを生成する結果、体内での尿酸合成が恒常的に起こり……これが痛風につながるのです。



*……『高尿酸血症・痛風の疫学と背景因子 〜高尿酸血症と痛風は増え続けているか〜』より



■痛風は一生付き合う病気



痛風発作は1週間から10日ぐらいで治まります。お医者さんから処方された治療薬がよく効いた場合には数日で発作が治まることもあります。



痛風発作からあなたを守るために処方されるのは、主に次の2種類の薬です。



●尿酸合成阻害剤

●尿酸排泄促進剤



尿酸合成阻害剤は体内で尿酸が作られるのを防ぐ薬。いわば、根幹でブロックするものです。尿酸排泄促進剤は、体内で生成されてしまった尿酸を尿とともに排出するための薬です。いわば後処理用の薬ですね。



この2種類の薬はとてもよく効くもので、大きな効果を持ちます。ですが、発作がなくなったからといっても痛風が治ったということではありません。痛風はいわば生活習慣病ですから、一生付き合っていくものです。ですから、お医者さんからもらった薬は飲み続けていくようにしましょう。



■「治った」と思わないように!



薬を飲むのを止めて元の生活に戻ると、尿酸を合成しやすい体質は変わらず、いつまた次の「痛風発作」を起こすか分かりません。また、治療を行わないと、高尿酸血症からの腎不全、合併症などの重篤な事態に陥る可能性があります。



痛風発作を起こした際には、必ずすぐにお医者さんに行きましょう。



■痛風予防とは!?



痛風は発作が起こってから、泣く泣くお医者さんに行く人がほとんどです。お医者さんに「なぜもっと早く来なかったんですか」と言われても、「だって痛くなかったからです」と答える人ばかりでしょう。



痛風を注意すべきなのは、血液検査で尿酸値が7mg/dl(デシリットル)近辺の人。7mg/dlを超えていたらいつ「痛風発作」が出てもおかしくありません。



血液検査の結果を自分で確認して、要注意の人はとにかくアルコールを控えること、またプリン体を多量に含む食事をとらないように注意してください。プリン体が多いのは、レバー、青魚、エビ、カニなどです。





(高橋モータース@dcp)