土木施工管理技師など、外国資本に食われない“インフラ系”はアベノミクスの影響下でも転職先として◎だ

転職を考えるときに視野に入れておきたいのが、その職業の将来性だ。これから先、安泰なのはどんな仕事なのだろうか。『10年後に食える仕事 食えない仕事』の著者であるジャーナリスト・渡邉正裕氏に話を聞いた。

「まず大前提としてあるのが、日本は国家破綻の道を突き進んでいて、5年後にはどうなっているかわからないということ。破綻が近づけば景気は悪化し、労働環境が一気に様変わりする。円安に乗じてアメリカや中国といった外国資本が日本企業を次々と買収し、従業員も外国人ばかりになる可能性も十分ある」

決して荒唐無稽(こうとうむけい)な話ではない。それだけに、仕事選びの時点でそういった将来がやってくることを想定すべきだという。

「インド人や中国人など、優秀な外国人労働者と競合しない分野に進むことが大事。彼らとガチンコ勝負をしたところで負けるのは目に見えていますから」

外国人がライバルにならない仕事はというと……。

「電気やガス、水道といった“インフラ系”が狙い目。国の要(かなめ)となる業界なので、外国資本の影響を受けづらいんです。土木施工管理技士や建築施工管理技士、電気工事士などの資格を持っていると、転職やキャリアアップで有利になる」

なかでも、事業の最高管理責任者や作業工程責任者になれる土木施工管理技士は、有資格者が少なくチャンスだという。土木関連企業の社員が話してくれた。

「公共事業の受注において、企業の評価対象となるのが土木施工管理技士の人数。現在、業界で最も必要とされている資格なんです。1級と2級がありますが、どちらも有資格者の求人は多い。年収にして450万円前後が相場のようです」

実務経験が必要になるため、すぐには取得できないが、視野に入れておいて損はないはずだ。

(取材・文/高篠友一 イラスト/服部元信)