17日のセリエA第29節サンプドリア戦を前に、インテルのアンドレア・ストラマッチョーニ監督はマッシモ・モラッティ会長の信頼を喜んでいる。

「私にとって、彼の信頼は重要なものだ。それを軽んじるということではなく、私に最も重要なシグナルを与えてくれたのは、選手たちだよ。彼らはピッチでの仕事を表してくれる。選手たちが私のことを諦めたと思ったことはない。選手たちには賛辞を送った。木曜の試合で、我々は多くの点で成長したんだ。何度かうまくやれなかった点についてもね」

サンプドリア戦はチャンピオンズリーグ(CL)出場権を目指して戦う残り10試合の初戦だ。もちろん、ヨーロッパリーグ(EL)の疲労はある。

「木曜の120分間は非常に激しいものだったと思う。万全の状態に回復できるように努めてきた。不在者がいるから、チームの戦力は木曜のそれと同じだ。それが最も私の心配するところだよ。これからは10試合のミニリーグ戦だ。EL敗退で唯一良かったのは、リーグ戦に向けて100%の仕事ができるということ。集中し、考えているメンバーを継続的に起用できるということだ。明日の試合は重要だよ。コンスタントにならなければいけない。難しいことだろうが、それにトライする」

FWアントニオ・カッサーノがマラッシに戻ることについては、このように話している。

「木曜の試合に出たFWたちは、とても素晴らしい仕事をしたと思う。アントニオも(ロドリゴ・)パラシオも全力を出した。今の彼らはものすごいエネルギーを費やしてきたんだ。アントニオの気持ちは分からない。彼にとって特別な試合だろうね。彼は重要なページを記してきた。デリオ・ロッシ監督のコメントを聞いても、彼があの街とチームで愛されていることが分かるだろう」

MFエセキエル・スケロットとMFデヤン・スタンコビッチがいない中で、ストラマッチョーニ監督にとって朗報となるのが、DFワルテル・サムエルの復帰だ。

「彼はドレッシングルームにおいて重要な存在だ。彼の復帰は大きなことだよ。彼がいることによっても戦術的な進化ができる。今からシーズンが終わるまで、我々はさらに多くの武器を使えるね」

CL出場権を目指す一方で、インテルは来シーズンにも目を向けている。

「インテルは以前から未来に向けて動いている。1月にも言ったが、我々は直近のことも考えて一部の選手たちを追っていたけど、仕事の大半は先を見据えてのことだった。クラブはそういう選択をしている」

将来に関する噂には心配していないようだ。

「私は常に自分の立場が論じられていると感じている。私は変わった道のりでたどり着いた。インテルを率いているのだから、私へのプレッシャーは4倍だ。私にできるのは、すべての試合で100%を尽くすことだけだよ。我々は継続性を欠いた。浮き沈みがあった。それは我々もよく思っていない」

会見ではサンプドリアFWマウロ・イカルディの名前も浮上した。インテル移籍に迫っていると言われるストライカーだ。

「イカルディ? 彼には否定しようのないクオリティーがある。だが、その今後について話すのは、敬意を欠いているだろう。彼にはフィジカルのクオリティーと得点感覚があるね。これだけの特長を持っているこれほど若い選手はなかなかいないよ」