他人ごとじゃない? マンションを狙ったサギの手口とその対策

写真拡大

マンションにお住まいの方は、近隣との付き合いを気にすることなく「個人の生活がめいいっぱい楽しめる」と思われている方もいるでしょう。

そういった風潮を悪用したサギ集団があなたを狙っていることをご存じですか? 面倒だと思っている近隣とのお付き合いですが、そうした事件に遭遇したとき助けてくれるのは、隣人や管理人さん、管理組合の方だったりするのです。

■多発しているマンション詐欺最近、国民生活センターなどに届いている、マンションで起こるサギ事件の事例と対処法をご紹介しましょう。

1、家賃騙し取りサギ「マンションの郵便受けに「当マンションのオーナー(または管理会社)が変わりましたので、家賃の振込先を下記口座に変更しました。

家賃は今後この口座へ振り込みください」との通知文を入れている」このようなケースであれば、入居者との契約変更となりますので、こうした通知だけで家賃の振込先を変更することは通常ありません。

同様の通知文が来た場合は、既存のオーナーまたは管理会社、管理組合、管理人に知らせましょう。

2、点検・リフォームサギ「公的機関、特に水道局の方からとか、あるいは管理会社を装って、点検に来ましたと称して不要な点検を行ったり、不要なリフォームを行ったりして、高額な費用を請求する」公的機関や管理会社が各戸の点検などを行う場合は、必ず事前に管理組合を通じて通知をしますので、業者が突然訪問してくるようなことがあっても相手しないようにしてください。

一般的に、管理会社はリフォーム業者の戸別訪問を許可することはありません。

被害者を増やさないためにも、不審な人を見かけたり、不審な業者の訪問を受けたりした場合は、管理人、管理会社や管理組合に知らせましょう。

3、防災用品の販売サギ「最近の地震が多発している時期に、その不安をあおって、非常食や防災用品を高額で売りつける」前述したように、一般的に管理会社が販売業者の戸別訪問を許可することはなく、また、管理会社が直接戸別訪問して販売を行うこともありません。

不審な訪問販売業者は玄関先でシャットアウトしましょう。

4、不在通知のサギ「郵便受けにカギがかかっていない、または壊れている場合、不在通知書を盗み取り、偽造した委任状を使って配達された貴重品やカードなどを騙し取る事例」郵便受けは必ずカギをかけるとともに、防犯カメラなどがなければ防犯カメラの設置を管理組合や管理会社へ要求してみましょう。

代表的な例をいくつかご紹介しましたが、この他にもマンションで起こるサギ事件は多々あります。

快適で便利なマンションライフを楽しむためにも、「まさか自分が!?」と慌てることにならないよう、日頃から注意することが必要です。

(文・徳本廣明)識者プロフィール徳本廣明一級建築士・マンション管理士・宅地建物取引主任者など、建築設計に関する総合コンサルタント。

3月中旬には建築専門出版社であるエクスナレッジより「住宅のプロが教える 中古住宅・マンションを正しく見分ける方法」の発行が予定されている。