LCC、完全覆面調査 (4) 狭い座席でもこのサービスなら納得のエアアジア

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低コスト航空会社(LCC)の完全覆面調査。

4回目の今回からは機内のレポートをお届けしよう。

まずはエアアジア・ジャパンから。

エアアジアは2001年、倒産しかけていた航空会社を現CEOのトニー・フェルナンデス氏がたった1リンギット(約30円)で買い取り、アジアを代表するLCCへと成長させた。

フェルナンデスCEOはマレーシアのスターともいえる存在だ。

エアアジアが成功した理由の1つは格安運賃。

例えば、今回利用した成田→沖縄(那覇)の片道運賃は4,980円。

旅行のオンシーズンではないとはいえ、安い。

さて、成田空港のエアアジア・ジャパンのチェックインエリアは第2ターミナルの2階にある。

ビルの端にあるのはLCCだから当たり前ではある。

カウンターで荷物を預け、搭乗ゲートに向かった。

ゲートの待合スペースは同社専用で、昨年10月にできた新しい「エアアジア・カフェ」もある。

搭乗機まではバスに乗って移動。

これまたLCCでは当然のこと。

飛行機はまだ新品でピカピカだ。

ピーチ・アビエーションとジェットスター・ジャパンもそうだが、日本のLCCはどこも新機材を使っている。

海外のLCCの場合、新就航するときは古い飛行機でスタートするケースが多のだが、日本人はラッキーである。

ちなみに、以前は1,000円と有料だった空港でのチェックインは、2012年12月20日より廃止。

搭乗控えのプリントアウトも手数料なしにとなった。

機内に入ると、深紅の制服を着たキャビンアテンダントたちが出迎えてくれる。

このスタッフのホスピタリティもエアアジアを成功させた理由の1つ。

航空会社によっては嫌がられることが少なくない記念撮影にも喜んで応じてくれ、話し好きなスタッフも多い。

筆者も何度か記念撮影やポートレイトをお願いしたが、快く応じてくれた。

座席は……狭い。

普通席のシートピッチ(座席の前後間隔)は約70cm(実測)で国内線でも最も狭いレベル。

とはいえ、成田から那覇までは3時間強。

よほどの長身でなければ問題ないだろう。

日本人の平均身長からすれば我慢できるレベルだ。

離陸してしばらくするとお弁当が運ばれてきた。

エアアジア・ジャパンは国内のLCCでは唯一事前予約の機内食を用意しているので、予約しておいたのだ。

みそ汁付きで1,000円は少し高い印象だが、その分レベルは低くない。

事前にオーダーするのでインスタントの食事とは違い、丁寧に味付けされている。

また、密封された状態ではなく、アルミホイルを軽くかぶせて温めるため機内食特有の臭みがなく、風味も損なわれにくい。

「胃薬を飲みたいので、水をください」。

今回の覆面調査では、国内LCCの3社にこの質問をしてみることにしたのだが、エアアジアのスタッフは筆者のその要望を聞くなり、ギャレー(機内食の準備をするエリア)に姿を消した。

5分ほどたって戻ってきたスタッフが渡してくれたのは水ではなく、白湯だった。

薬を飲みやすいようにわざわざ温めてくれたのだ。

LCCだから薬を飲む水も有料だと言われるのかと思っていたので、この対応にはちょっと感動した。

搭乗前に空港のカウンターで受託手荷物を預けようとしたところ、予約した重量を2kgをオーバーし3,000円の追加料金がかかると言われ、あまりの高さに荷物を減らして減量したが、手数料や料金はとるけれども一方で満足いくサービスを提供する。

それがエアアジアのカラーなのだと実感したフライトだった。

就航路線: 成田 - 札幌・福岡・沖縄使用機: エアバスA320-200シートピッチ(座席の前後間隔): 約70cm(実測)座席幅: 約45.5cm機内食: 「クラブハウスサンドウィッチ・コーヒーまたは紅茶付き」(680円)、「HANAKO's彩り香りBENTO・みそ汁付き」(800円)。

また、「和食コンボ・みそ汁付き」(1,000円)、「洋食コンボ・ソフトドリンク付き」(860円)などの事前予約メニューあり事前座席指定: 普通席300円、ホットシート1,200円受託手荷物(事前予約): 15kg(799円)〜40kg(3,599円)。

当日購入は15kg(2,000円)まで超過手荷物手数料: 1kgあたり1,500円運賃の種類(普通席): プロモーション運賃、レギュラー運賃ウェブチェックイン: 可(2週間前より)当日チェックイン締め切り: 出発45分前※上記データは2013年1月時点、国内線のもの