カロリーは砂糖の約4分の3なのに、甘みは約1.5倍!「ハチミツ」の魅力に迫る

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ミツバチたちが集めるハチミツは、古来、古今東西で重要な役割を果たしてきました。

あるときは薬、あるときは調味料、あるときはお菓子、そして、あるときは美容液として。

なぜ、ハチミツには万能性があるのでしょうか? ミツバチ製品のお店「アルビレオ」の鈴木佐知子さんに、ハチミツの歴史や美容効果などについて教えてもらいました。

――ハチミツは1匹のハチからどのくらいとれるものなのですか?「1匹のミツバチが一生のうちに集めるハチミツの量は、スプーン1杯程度(約5g)と言われています。

500gのハチミツがあるとすれば、それは100匹のミツバチが一生かけて集めたことになりますね」――たったそれだけしかとれないのですね。

ちなみに、ハチミツはどのくらい昔からあるのですか?「スペイン北部のアルタミラ洞窟の壁面にハチミツの採取風景が描かれているので、前1万8000〜前1万5000年頃には既にはあったようです。

世界中の古代文明でも、養蜂の記録が発見されていますね。

日本では日本書紀に養蜂に関する記述があります」――昔のハチミツはどのように利用されていたのですか?「食用・薬・美容・お酒の原料など、多岐にわたります。

日本在来種のニホンミツバチは、小心で神経質。

環境があわないと巣を放棄して逃げてしまうので、日本では貴重品でした。

現在、販売されている国産ハチミツは、ほとんどが外来種であるセイヨウミツバチによるものです」――花の種類によって、ハチミツの味は異なるのですか?「はい、花の種類によって味・香り・成分は違ってきます。

最近よく見かけるハチミツはアカシアですが、これは色が淡く、味もあっさりしていて結晶しにくいという特徴があります。

レンゲは日本人にはなじみのあるハチミツで、香りが良く、くせのない甘さです。

桜・みかん・リンゴなどは、ちゃんとその花や果実の香りがします」――栄養価も花の種類によって変わるということですよね?「ハチミツの色が薄いものほどクセがなく、色の濃いものほど個性的でミネラル分が豊富といわれています。

ちなみに、ハチミツの成分はほとんどがブドウ糖と果糖ですが、微量成分として鉄、ナトリウム、カリウム、ジアスターゼ、アミノ酸、ビタミンB1、B2、パントテン酸など、様々な栄養素を含んでいます」――それはすごい栄養価ですね。

「病気のときの体力回復に即効性があります。

病院では、体力が落ちているときなどにブドウ糖の点滴で体力回復をはかりますね。

ハチミツの主成分の果糖とブドウ糖は、いずれも単糖類(砂糖は二糖類)なので、体内でこれ以上分解する必要がない糖類のため、脂肪になる前にすぐにエネルギーに変わってくれるんです。

また、殺菌効果・保湿効果も高いので、風邪による喉の痛みも和らげてくれます」――ハチミツは美容にもいいんですか?「ハチミツは、保湿効果・収れん作用・消炎作用に優れているので、化粧品などに配合されていることも多いです。

有機酸やビタミンB群、酵素などが肌をなめらかにします。

クレオパトラや楊貴妃が美容のためにハチミツパックをしたり、ハチミツ風呂に入っていたという話もありますね」――是非、ハチミツを使った美容法を教えてください。

「湯船に大さじ1〜2杯くらいのハチミツを入浴剤代わりに入れれば、簡単にハチミツ風呂を楽しめます。

また、泡立てた洗顔石けんにほんの少しハチミツを混ぜて使うのもおすすめです。

ハチミツは抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果が期待できるので、食用として体の内側からキレイを目指すのもいいでしょう。

また、カロリーは砂糖の約4分の3なのに、甘みは砂糖の約1.5倍なので、ダイエットにも有効です」――万能に見えるハチミツですが、注意した方がいいことはありますか?「どんな食品にもある話ですが、まれに体質にあわないこともあります。

使ってみて何か体調を崩すことがあったら、病院でアレルギーテストを受けることをおすすめします。

ハチに刺されたことがある人がアレルギーになるとは限らないし、逆に一度も刺されたことがない人がアレルギーだったこともあります」なるほど、気をつけます。

とはいえ、ハチミツひとつでいろいろなことができることがわかり、ワクワクしてきました。

鈴木さん、どうもありがとうございました!取材協力:ミツバチ製品のお店 アルビレオ 鈴木佐知子さん(OFFICE-SANGA 臼村さおり)