[其ノ二 FX プロディーラーの視点!]順張り上等!!逆張り厳禁!
急激な円安トレンドで幕を開けた2013年のFX。急ピッチな激しい値動きから?置いてけぼり〞にされないための投資法とは? プロが駆使する順張り手法を徹底レクチャー!!


最大のリスクはノーポジション!分割トレードが吉

昨年10月以降、外国為替市場では急速な円安トレンドが続いています。そこで今回は、強力かつ明確なトレンドがある相場での投資術について考えてみましょう。

「押し目待ちに押し目なし」という投資格言もあるように、急ピッチな上昇が続いているときの一番のリスクは、ポジションを何も持っていないことです。確かに、長い円高トレンドが続いたことで、円を売るということに抵抗感を持ってしまっている方も少なくないかもしれません。

とはいえ、この強いトレンドの中では、押し目を待っていては取り残される可能性が高いので、強いトレンドに飛び込む以外にありません。「今買ったら振り落とされそうだ」と思っても、とにかく勇気を持って流れの中に入っていくことが重要です。

かといって、自己資金すべてをつぎ込むのは得策ではありません。とりあえず、資金の3分の1で米ドル/円やユーロ/円を仕込みましょう。値幅にして3円ぐらいの下落は覚悟して、下がったら次の3分の1をつぎ込むといった資金を分散して投資するのが賢明です。予想通り、上昇した場合は、利益が出た分を再投資するイメージで買い増しを行ないます。

上昇が続くようなら利益確定も大切です。たとえば、ターゲットを1円と決めた場合は、1円上がったらいったん利食い。下がっても上がってもまた買い直すといった回転売買を行なって、確定利益を積み上げていきます。

1ポジション買って、上がったらもう1ポジション買って、さらに上がったら半分の1は利益確定。相場から取り残されないために、ノーポジションだけは避けるように心がけましょう。

逆に、トレンド相場で絶対やってはいけないのが「逆張り」。上昇が急すぎるときに打診売りしてみるのは、間違いではありません。しかし、1日で利益が出ないようなら、すぐに買い戻すべき。

短期間のうちに1円、2円下がらないようなら、その打診売りは失敗と判断。自分と同様、「上昇相場に乗り遅れて買いそびれた人」が買うことで、相場はすぐに上昇トレンドに戻ってしまいます。

最悪なのは、打診売りにもかかわらず、そのポジションにとらわれて大きく損をしてしまうをことです。



「円安+米国経済の底打ち」で米ドル高。米ドル/円が有望!

昨年末からの為替相場は安倍政権への期待感で急激な円安が進みました。今後は米国経済底打ちによる米ドル高トレンドが生まれる段階にあります。そういう意味では、いまだユーロ危機の本質になんら変化のないユーロ/円よりも、円安でかつ米ドル高が期待できる米ドル/円のほうが安心して取引できそうです。

これまでの米ドル/円といえば1日10銭、20銭しか動かない日もざらでしたが、今は1円以上動く日も。一番身近な通貨ペアが、日本株に連動して東京時間によく動くわけですから、日本の個人投資家にはやりやすい相場でしょう。

チャート分析の見方も180度変えましょう。従来はレジスタンスライン(上値抵抗線)に達したら逆張りが通用しましたが、今後はレジスタンスラインを抜けたら買い。相場参加者が増え、値動きにパワーがあるので順張り手法に発想転換すべき。

急速な円安で幕を開けた2013年ですが、今後はもっと大きく動くはず。1ドル=100円、1ユーロ=140円が即実現するとは思いませんが、とにかく「トレンドから取り残されないこと」を強く意識したほうがいい1年であることは間違いありません。



【今月のカリスマ軍師】
上田眞理人(MARITO UEDA)
FXプライム 取締役

東京銀行、モルガン銀行、ドレスナー銀行などで為替ディーラーや外国為替部長を歴任後、現職。



この記事は「WEBネットマネー2013年4月号」に掲載されたものです。