今の若者は、本当に政治に関心がない? 20代のホンネを聞く

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戦後最低の投票率となった昨年末の衆院選。選挙が行われるたびに、若い世代の投票率の低さが指摘され、「政治に無関心な若者」という構図で問題視されがちですが、日本の若者は本当に政治に関心がないのでしょうか? 今春から新社会人となる20代148人に、ズバリ「日本の政治」について聞いてみました。

■あなたは日本の政治に興味がありますか?
はい ......56.1%
いいえ......43.9%

■「はい」と答えた方は、その理由は何でしょうか。
与党が変わり今後の展開に期待しているから ......59.0%
日本を変えていきたいから ......28.9%
その他 ......12.1%

■「いいえ」と答えた方は、その理由は何でしょうか。
誰がやっても同じだから ......47.7%
難しくてわからないから ......29.2%
支持する政党(政策)がないから ......23.1%

たとえば、民主党政権が誕生した2009年8月の衆院選では、60代の投票率が84.15%だったのに対し、20代が49.45%で、30代の63.87%と比べてもダントツに低くなっています(明るい選挙推進協会調べ)。今回のアンケートでも「日本の政治に興味がある」と答えた人が半数以上を占めましたが、興味がない人もやはり多く、4割を超えていました。

気になったのは、「興味がある人」の6割以上が「与党が変わり今後の展開に期待しているから」を理由に挙げたこと。「興味がない人」の半数近くが「誰がやっても同じ」と政治に失望していたように、今は安倍政権に期待している人も今後の展開によっては「誰がやっても同じ」と政治に無関心になるかもしれません。首相がころころ変わる政治ばかり見てきた世代なので、そう思うのも無理からぬことかもしれませんが......。

とはいえ、「日本を変えていきたいから」と答えた人が148人中24人いて、頼もしい限り。「働き始めて政治に興味を持った」「自分の暮らす国がどうなるかに関心がある」とコメントした人もいました。「政治が自分の生活に直結している」と感じられるかどうかが、政治への関心の有無を分けているのかもしれません。

では、「政治に関心がない若者」という批判に対し、当の若者はどう思っているのでしょうか。

■若者と政治の関わり方についてどう思いますか?
「これからの日本を引っ張っていくのは若者の責務なのでもっと積極的に関わっていくべき。魅力的な政策がないのであれば自分が立候補するくらいの勢いが必要」(男性/22歳/ソフトウェア内定)
「働き盛りの若者にプラスになる政策が前面に押し出されていない結果、政治に無関心になる傾向が進んでいると思う」(女性/23歳/印刷・紙パルプ内定)
「先のことが見えない、失われた20年を生きているので、頼れるのは自分だけという傾向がある。自分の将来、年金・福祉の将来の保証がはっきりしていたらもっと関心が向くと思う」(女性/26歳/その他内定)
「ネットでの選挙活動を解禁し、政治家との距離を縮め、分かりやすい情報発信が増えれば、もう少し投票率が上がるのではないか」(男性/25歳/団体・公益法人内定)

「ネットでの選挙活動や投票」のほか、「繁華街や大学に投票所を設ける」「何年か投票しなければ選挙権はく奪などのペナルティを課す」といった提案もありました。「高い年金を払って自分たちはもらえる保証がない。そんな政治に賛成できない」といった切実な意見も多く、若者の政治離れは、若者に歩み寄らず、希望を与えていない今の政治、世の中をつくってしまった上の世代に責任があるように感じてしまいます。でも、そんな閉塞感を打ち破れるのも、若い世代だからこそ! 政治は本来、私たちの豊かな暮らしを実現するために、あるべきものなのですから。

文●木下洋子(エフスタイル)

調査期間:2013/2/5〜2013/2/20
アンケート対象:マイナビフレッシャーズ会員
集計対象件数 148件(ウェブログイン式)