カナダ・ロンドンで開催されるフィギュアスケートの世界選手権で、14日の女子ショートプログラム(SP)にバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナが出場する。2011年モスクワ世界選手権大会以来、2季ぶりの復帰で、海外メディアも高い関心を示している。複数の韓国メディアが報じた。

 米ワシントン・ポスト紙は13日、「“クイーン”ヨナが帰ってきた」と伝えたという。記事は、キム・ヨナの選手の仕上がりのすばらしさに興奮気味。2010年のバンクーバー五輪時の圧倒的な姿を彷彿(ほうふつ)させると形容して、キム選手絶好調ぶりを、他の選手にとっては「悪い知らせ」と、逆説的に報じた。

 世界的なスポーツ専門局ESPNも、「“クイーン”ヨナが戻ってきた」とのタイトルで、キム・ヨナが公式練習で見せつけた存在感に感嘆した。記事は、「キム・ヨナのジャンプは、空を飛び回るようだ。スピードは速く、スピンもすごい。ほかの女子選手たちは音楽を感じて(滑っている)いるように見えるが、ヨナは違う。彼女は音楽とひとつになり、すべての振り付けを消化する」と伝えた。

 米シカゴ・トリビューン紙は、「世界でもっとも才能あるスケーターが2年ぶりに世界選手権に出場する」と報じ、「キム・ヨナが適度な緊張感を持っているのは、日韓両国がライバル関係にあるためでもある」と浅田真央との対決に注目した。

 AP通信は、「バンクーバーで完璧な演技を見せた女王は、再び挑戦を望んだ」、「キム・ヨナは今もフィギュアスケート界の真の基準となっている」とバンクーバー五輪女王の演技に期待を寄せた。(編集担当:新川悠)