過去最高水準に迫る米家計の純資産〜活発化が期待される米個人消費〜

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株価の上昇や住宅価格の持ち直しなどを背景に、米家計の純資産(資産−負債)が拡大傾向となっており、年内にも過去最高を更新する可能性が高まっています。

FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に発表した最新の統計によると、2012年10-12月期末時点の米家計の純資産は前期比1.17兆米ドル増、前年比で5.46兆米ドル増の66.07兆米ドルと、金融危機前の2007年7-9月期末に記録した過去最高水準(67.41兆米ドル)に迫りました。

こうした純資産の拡大を牽引したのは、株式や投資信託の価格上昇などを背景とする金融資産の拡大で、その額は前期比0.78兆米ドル増の54.39兆米ドルと、2四半期連続で過去最高となりました。

また、不動産などの実物資産は、過去最高水準を4.4兆米ドル下回るものの、前期比0.52兆米ドル増の25.13兆米ドルと、住宅価格の持ち直しなどを背景に6四半期連続の拡大となりました。

一方、2012年10-12月期末の負債の状況をみると、住宅ローンこそ前期比年率換算▲0.8%と減少が続いたものの、自動車ローンや学生ローンなどの消費者信用については同+6.6%と、2007年7-9月期以来の高い伸びを記録しました。

そして、負債全体では同+2.4%と、2008年1-3月期以来の伸び率となりました。

こうした動きは、負債圧縮など、金融危機以降続いてきた家計のバランスシートの修復が終わりに近づいていることを示唆していると考えられます。

緩やかながらも景気回復が続く中、資産価格の回復に加えて、家計のバランスシートの修復にも目途がついたことから、今後、消費者心理の改善が見込まれます。

そして、GDPの約7割を占める消費の活発化につながれば、米国の景気回復の足取りがよりしっかりしたものになると期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2013年3月14日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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