イタリア国外で指揮官交代の匂いがあるイタリア人監督は、カルロ・アンチェロッティとロベルト・マンチーニだけではないようだ。ルチアーノ・スパレッティも環境を変えるかもしれない。ゼニト・サンクトペテルブルクが今季、トロフィーを獲得できなければなおさらだ。スパレッティ監督は誰よりもそれを自覚している。

「ゼニトは素晴らしく、強いチームで、結果を残さなければいけない。それができなければ、私の役割と私の仕事が議論にかけられるのは普通のことだ。私が確信を持って言えるのは、私が辞任することはないということだけだよ。状況を修正することがあり得ることも、このチームが勝てるチームだということも、私は知っているからね」

ロシアで2年連続リーグ制覇を果たし、カップ戦やスーパーカップも制したスパレッティ監督は、最近の試合で良くない結果が出ているものの、辞任は一切考えずに前進している。ゼニトは14日、バーゼルとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦セカンドレグで、0−2というファーストレグでの黒星をひっくり返そうと、チームを鼓舞している。

「ゼニトが監督を代えると決めたら、別の解決策を探すだろう。私は真っ先に悔しく思うよ。だが、どこが相手でもこのチームには2ゴールを挙げられる力があること、そしてそれをすでに多くのビッグクラブ相手にやってきたことは、誰もが知っているだろう」

ゼニトはスパレッティ監督の後任に、マンチェスター・シティで株が下がっているマンチーニ監督を考えているようだ。イギリス『ミラー』によると、FWフッキやMFアクセル・ヴィツェルを獲得し、大きな投資をしたゼニトは、チームのパフォーマンスに満足していないという。現在、ゼニトはリーグ3位だ。そこで、ゼニトはマンCでの状況の進展を見守りつつ、マンチーニ監督を狙っているという。