―では、年齢に応じたOK/NGファッションとはどんなものでしょうか?はるか:入社したばかりの20代なら、フレッシュ感がポイントだよね。

ストライプのシャツや、明るい色のネクタイがいいんじゃないかな。

ちゃらちゃらして見える、お兄系の靴で会社に来るなんて、ちょっとノリが若すぎるんじゃないかと思っちゃう。

あや:お兄系の靴かぁ。

ビジネスっぽくない靴をはいてると、つまりはそれが私服に合わせてる靴なんだろうから、周りも私服を想像してしまいます。

逆に、まだ新人なのに服装だけ”デキる人”風でばっちり決めているのもマイナスかも。

分不相応な高い靴を履いていたり、高級時計をしていたり。

けいこ:ファッションで自己主張をするのは、職場に慣れて仕事が人並みにこなせるようになってからだよね。

ばりばり仕事をさばいていて部下もいるのに、いつまでも就活生みたいなスーツを着ている人もイヤだけど……。

あや:確かに、30代の先輩が茶色くてツヤツヤしてる靴を履いていたら、ちょっと若すぎるかなぁ。

はるか:30代後半や40代以上になったら、年齢に合わせて質のよいものを身につけてほしい。

安物は素材や作りですぐにわかるし、いい時計や靴にはやっぱり目がいきます。

上質だったり洒落っ気のあるアイテムには、大人の男性だからこそ似合うものも多いですよね。

けいこ:職場の上司が、カバンとコートをさりげなくこだわりのブランドでまとめていて、とっても素敵だったな。

あや:センスよく年を重ねるためには、30代で冒険してみるといいかも。

職場で自分のポジションができ始めるので、ファッションでも挑戦しやすい時期だと思います。

いろいろなアイテムを試して、自分に似合うものを見つけておいてほしい。

はるか:30代くらいになると、TPOによって外せない身だしなみや許されるオシャレのラインがだんだんわかってくる気がするね。

自分らしさを主張しつつ、社会人として周囲の人を不快にさせない、配慮のある服装ができるようになる。

そのバランスがいい人は、仕事もデキて魅力的な人が多いと思います。

ようこ:空気が読めるってことだもんね。

その日のスケジュールに合わせてネクタイの色や柄を考えていたり、ここぞというときにしっかり靴を磨いていたりすると、場面に応じたオシャレができる人だなって思うし。

けいこ:ああ、自分で靴のお手入れができる人ってかっこいい。

ものを大切にしてる人って、上品に見える。

オシャレに関して言えば、ただ好きなものを組み合わせたり、高価なアイテムで飾り立てるんじゃなくて、バランス感や統一感が大事なんだよね。

尽きることのない社会人女子たちの本音、いかがでしたか? ビジネスマンにとって身だしなみというのは、何を身に着けるかよりも、まずは”周りへの配慮が大切。

次に、清潔感や統一感、自分なりのルールがあると、好印象のようです。

靴の種類やお手入れも、意外と見られています。

そのうえで30代、40代と年齢を重ねるに従って、小物使いのセンスを磨きつつ、さりげない自己主張の方法を修得。

ただ単に高いものやよいものを身に着けるのではなく、TPO×流行×個性を調和させ、スマートでバランスのよい身だしなみを心がけることがキモのようです。