ジョン・テンプルトン/1912年生まれ。日本株での成功が有名な国際分散投資の草分け。株式投資の成功で世界的な富豪に。宗教の発展に寄与した人に贈る「テンプルトン賞」を創設【イラスト/南後卓矢】

写真拡大

超割安株を買い集め4年をメドに保有

 世界中を見渡し、超割安な市場・銘柄に投資するのがジョン・テンプルトンの基本姿勢だ。実際、彼は高度成長スタート期の日本株、第二次世界大戦中の米国株など、皆から無視された超割安株に投資して成功した。

 では、超割安株に投資できたとして、どのくらいの期間、株を保有すればいいのか。テンプルトンはだいたい4〜5年程度は保有したようだ。これは、割安株がきちんと評価し直される期間ということのようだ。

PBRで目安をつけるシンプルな投資法

 次に、超割安株かどうかを判断するノウハウを見ていこう。

 テンプルトンがよく使ったのは、優良株がPBR1倍を大きく割り込んだら買いという考え方だ。単純だが、テンプルトンを何度も成功に導いた威力抜群の考え方だ。

 その成功例の1つに1980年前後のフォード株への投資がある。当時の米国では、原油高騰、労働組合による賃上げ要求、日本車の攻勢など悪条件が重なり、自動車業界は大不況に陥っていた。

 この時、テンプルトンは、ボロボロに売り込まれたフォード株をPBR1倍割れをメドに買い始め、最終的には9倍近い値上がり益を得た。

 もちろん、PBR1倍割れの株なら何でもよい訳ではない。ここでは、「優良株」であることがポイントとなる。優良株の判断は難しいが、テンプルトンの言葉を借りればこの会社に限って倒産するはずがない企業、この世から無くなることが到底イメージできない企業だ。

 たとえば、当時のフォードは、日本車に押されていたとはいえ、根強いファンをたくさん持ち、収益源のトラック事業も強かった。また、財務体質もそれなりに強かったのだ。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)