団結が力になるとき、グループは勝者のチームとなることが多い。これはユヴェントスにも言えることだ。昨季のイタリア王者は、今季も連覇に向かっており、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8に進出した。

アレッサンドロ・デル・ピエーロの退団とジャンルイジ・ブッフォンの契約修正により、サラリー上限はさらに下がっており、トッププレーヤーとの交渉はさらに難しくなる。例えば、パリ・サンジェルマン(PSG)のFWズラタン・イブラヒモビッチだ。パリでの不満が騒がれ、ユヴェントス移籍が噂され、ミーノ・ライオラ代理人とパベル・ネドヴェド氏の“祝福”もある。

だが、少なくともジョン・エルカン氏の言葉を聞く限り、ユヴェントスのオーナー陣は、別の目標を見ているようだ。

「イブラはユヴェントスの歴史の一部をつくった。今のチームは強くまとまった集団であり、スーパースターを必要としていない。ユーヴェの本当のスーパースターは、グループだ」

「今のユーヴェは私の祖父も気に入っただろうね。我々は素晴らしいシーズンを過ごしている。カターニア戦での勝利で、(2位に)勝ち点9差をつけた。大きなリードだ。次はCLの抽選を待とう。リーグ戦で堂々と戦い、CLでも今のようにやっていれば、祖父も大きく誇りに思うはずだ。ピッチで見たら、楽しんでいただろうね。このチームは強い。クラブや指揮官と同じようにね。我々全員がとても気合を入れている。アントニオ・コンテが退団? それについては、彼がもう答えたはずだ」