By Malingering

女性のバストサイズと男性の好みに関する研究はこれまで曖昧なところが多かったのですが、ウエストミンスター大学の研究によれば、ロンドンの白人男性が最も好むバストはミディアムサイズで、「大きい」や「ものすごく大きい」サイズのバストが好きだという人もかなりの人数を占めることが判明。さらに質問によって胸の大きな女性を好む男性は女性蔑視の考え方に肯定的であることがわかりました。

Men’s Oppressive Beliefs Predict Their Breast Size Preferences in Women - Online First - Springer
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10508-013-0081-5


Oppressive beliefs and breast size preference | Feminist Philosophers
http://feministphilosophers.wordpress.com/2013/02/17/oppressive-beliefs-and-breast-size-preference/


研究ではロンドンに住む18〜68歳の男性361人に対し、コンピューターで女性の3Dモデル5体を示し、その5体のうち最も肉体的に魅力があるものを評価してもらうことで、男性の性差別的姿勢や女性を物として見る傾向を測りました。

被験者は「女性に対する敵対心」「男女間の関係に対する心構え」「女性の客体化」「性差別に肯定的か」という4つの指標による質問を受け、「女性は男性と対等な性である」という考えを持っているかどうかを明らかにされました。

調査によると32.7%の男性はミディアムサイズの胸を最も魅力的だと感じ、続いて24.4%の男性は「大きい」サイズ、19.1%の男性は「すごく大きい」サイズの胸を魅力的だと感じていることがわかりました。なお、若い男性ほど大きな胸を魅力的だと感じる傾向にあったとのこと。

また、4つの指標のうち、「性差別に肯定的か」という質問は特に女性の胸の大きさと、男性の女性に対する敵対心や客体化の傾向を明らかにしました。

調査を行ったViren Swamiさんは「女性蔑視の傾向がある男性は、大きなバストを『女らしい女性にふさわしい』と考えるようです。言い換えれば、女らしく従順な女性は大きな胸を持っているという考えです」と語っています。男性のこのような考え方は従来の女性的美しさへの好みと関係しており、さらなる研究を要するとのこと。また、皮肉なことに今回の調査では「車の扉を開け」「食事代を払い」「女性は自分を尊敬している」と自負している男性ほど、この伝統的な女性美の考えを最も受け入れていたそうです。

By Jacrews7

これまでの研究では「社会経済的に見て女性の胸が女性客体化の重要なポイントになっている」ということが分かっていましたが、これは女性の体に着目したもので、「胸」に限定されたものではありませんでした。今回の研究は一歩踏み込み「性差別に肯定的な男性は大きな胸を好む」という結論を出した点が注目されています。

そして、この調査結果が示す問題点は、肉体的な魅力を強調することは男性が支配する社会において女性の注意を中身ではなく表面的な側面に向けさせてしまうことにあるとのこと。肉体的な強みを望む女性はおだてられ、なだめられることで抑圧的な性別上の役割を受け入れさせられてしまい、そして伝統的な女らしさを備えた女性は従順さの報いとして、家庭で不当に扱われてしまう、としています。



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