■家計再生コンサルタント 横山光昭氏

横山光昭氏

ファイナンシャルプランナー。『年収200万円からの貯金生活宣言』などのベストセラーも。株式会社マイエフピー代表取締役。

 長引く不景気の影響で所得が伸び悩み、年金も当てにならないとあって、老後の資金に対する不安が若年層にもどんどん高まっている。

 年金に代わる老後資金を自らの手で作ろうという動きが広がる中、注目を集めているのが保険商品だ。中でも金融機関が盛んに売っているのが「個人年金保険」。名前ぐらいは聞いたことがある人も多いかと思うが、資産運用に詳しい家計再生コンサルタントの横山光昭氏はこう指摘する。

「個人年金保険は一般的に払い込む金額が大きく、受け取りまでの期間もかかるので、私はあまりオススメしていません。実は、それよりも保険料が安く、払込期間も短くできる貯蓄性の高い商品があります」

 それが「低解約返戻金型終身保険」と呼ばれるものだ。

 個人年金保険は、加入者があらかじめ決めておいた年齢(例えば60歳)になった時から、一定期間あるいは生涯にわたって年金が受け取れる商品。

 これに対して、低解約返戻金型は保険料払込期間終了後の解約であれば、その解約時期が遅ければ遅いほど返戻金が増えるという仕組みだ。

「死亡時に死亡保険金が受け取れるという点では終身保険の一種ですが、私はその高い利回りに注目しています。元本割れなどのリスクも低いので、安心度も高いと言えます」

■「低解約返戻金型終身保険」解約返戻金の推移

「低解約返戻金型終身保険」解約返戻金の推移

35歳男性の契約例。月額保険料1万円、払込期間10年。46歳での解約で返戻金は約121万円(返戻率約101%)、51歳の解約で約129万円(同約108%)。死亡保険金は約196万円。

●月々1万円からでき、予定利率1.75%も

上のグラフをご覧いただきたい。

これはある「低解約返戻金型終身保険」の解約返戻金を見積もったものだ。35歳で月額保険料1万円、払込期間10年とした場合、46歳以降の解約であれば返戻金は保険料の累計を上回っている(46歳の返戻金は約121万円・返戻率約101%、51歳解約で約129万円・同約108%)。ただし、それ以前の解約となれば、?元本割れ?が起きてしまう。

「この商品の場合、寝かせれば寝かせるほど返戻金は増え、予定利率は1.75%にもなります。できるだけ短期間で払い込みを終え、寝かせる期間を長くする。これが、低解約返戻金型終身保険のポイントといえます」

 また、保険料は月々1万円からと、家計への負担を重くせずに始められる点も大きなメリット。30代で払い込みをスタートすれば、学資保険の代わりに、教育資金作りにも使えそうだ。

「私は子供の学資保険代わりに使っていますが、教育費として手をつける必要がなかった場合は、そのまま寝かせておいて老後資金にでもしようかと思っています」

 資産運用を始めようと考えている人ならば、一考に値する商品であろう。

貯蓄性保険を買う際のポイント