ホップの苦味成分が骨粗しょう症を防ぐ!? サッポロビール・東京農大が実証

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サッポロビールは、東京農業大学応用生物科学部栄養科学科の上原万里子教授らと共同研究を行い、ビール原料のホップの苦味成分に骨密度の減少を抑制する作用があることを実証した。

同研究は、骨量の低下が著しくなり、骨がもろくなる「骨粗しょう症」の患者数が現在急激に増加しているという背景を受け、骨の健康維持に有効な食品開発を目指して行ったもの。

東京農業大学上原万里子教授、鈴木和春教授、勝間田真一助教とともに、老年性骨粗しょう症モデルマウスを使って実験を行った。

研究では、ホップ由来の苦味成分イソアルファ酸の還元体である、テトラヒドロイソアルファ酸(以下、THIAA)について、細胞実験及び動物実験で骨粗しょう症予防効果を検証した。

細胞実験では、ラット由来の破骨(はこつ)細胞を、骨に似た特殊なコーティングがされたプレート上で培養し、THIAAを添加したところ、細胞がプレート表面を吸収した痕跡(こんせき)が確認されなかったという。

これにより、THIAAは破骨細胞の骨の吸収(破壊)を抑制することが明らかとなった。

動物実験では、老年性骨粗しょう症モデルマウスの餌にTHIAAを添加して8週間飼育し、大たい骨の骨密度を測定。

その結果、THIAAを摂取した場合、摂取していない場合と比較して、骨密度の減少が抑制されたことがわ分かった。

THIAAは老年性骨粗しょう症を予防する効果があることが明らかになり、そのメカニズムは、破骨細胞による骨吸収の抑制に起因することも実証された。

THIAAは安定性が高く、苦味料として食品に広く利用されている。

サッポログループではこの研究成果を生かした商品開発を行い、多くの人々の骨の健康維持に貢献することを目指すという。