居抜き物件がはやっている件




「居抜き(いぬき)物件」という言葉をご存じでしょうか? 前テナントの造作(内装、空調、厨房設備など)をそのまま引き継いで使える物件のことです。「ラーメン屋を開店したい」「カフェを開店したい」などのニーズに応える形で、この「居抜き物件」が大人気だそうです。不動産屋さんに「居抜き物件事情」について聞きました。



居抜き物件のメリット、デメリットをまとめました。



■居抜き(いぬき)物件



原状回復工事を行って「スケルトン状態」になったものではなく、前賃貸者の施した造作がそのまま残った状態の物件のこと。



●メリット

前賃貸者にとっては、スケルトンにする工事費がかからない。



新賃貸者にとっては、造作をそのまま利用できる。造作費を極小化できる。



新賃貸者にとっては、極端にいえばすぐに営業を開始できる。



●デメリット



新賃貸者にとっては、造作(内装、空調、厨房設備)が劣化している場合がある。



新賃貸者にとっては、前賃貸者の営業によるマイナスイメージを考慮しなければならない。



――居抜き物件がはやっているそうですが?



はい。居抜き物件は人気です。居抜き物件を探している人が多いので活況です。



――理由は何でしょうか?



やはり原状回復の費用がかからない、造作に費用がかからないってことですね。あとは、飲食店などを開店したい人が相変わらず多いということですね。



――前テナントにとって「スケルトンにして戻さなくていい」というのは大きなメリットですね。



はい。原状回復工事はかなりの出費です。普通の店舗の場合でも、(どんなに安価でも)1平方メートル当たり1万円はかかるでしょう。また厨房設備の撤去などはけっこう面倒な作業ですから、その金額も高くかかります。



――なるほど。では、新しくスケルトン物件を借りて、自分で造作をやってラーメン屋を開業すると、かなりお金がかかるんでしょうか?



かかります。例えば、ラーメン屋の開業資金には「1,000万円かかる」なんていわれますが、そこまでいかなくても、(坪数にもよりますが)最低でも500万〜600万円はかかると思います。居抜き物件の場合、そのお金が基本かからないわけですから、相当お得なんですよ。



――居抜き物件を探すにはどうしたらいいんでしょうか。



人気があるので、居抜き物件を扱う不動産業者は増えています。またネットでも検索できるようになってきました。例えば『飲食店.com』などは有名ですね。



飲食店を開業したいという人が多いので、そのニーズで「居抜き物件」は人気が高いとのこと。できるだけ安価に、リスクを小さくして開業したいからなんですね。







(高橋モータース@dcp)